その昔、化調は表舞台のあちこちで大活躍していました。卵かけごはんやぬか漬けはもちろんのこと、刺身のしょうゆ皿にも白くキラキラと輝いていました。ラーメン屋などのお店でも大奮闘でした。しかし、いつの頃からか、なぜか悪者にされてしまったのです。食卓を追われるだけでなく、店頭では「無化調」の張り紙で出禁にされ……。本当は、いまでも縁の下の力持ちとして活躍しているのに、お天道様の下を歩くことは許されない……「もう一度、化調にあの頃の輝きを!」そんな思いを共有する化調好きライター陣が綴ります。
ラーメン屋さんで見かける「無化調」の文字を見るたびに、ふと思う。「いつから化学調味料は悪者にされてしまったのか……」タイやベトナムを旅すれば、現地の人は「アジノモトーッ!」と笑顔で日本人を称えてくれるのに……。そんな思いから、日本の片隅で静かに化学調味料を愛でてまいります。