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保険営業マンがイケてないと思った話
いつも会社から帰るときに、会社のエントランスに立っているお姉さん。どこで、どのように許可をとったのかわかりませんが高確率で、我々社員を待ち構えています。
もちろん彼女らの目的は保険の営業。
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ある程度の大きい会社であれば一度は出会ったことありますよね?
私は気が弱いので、話しかけられると一度は立ち止まってしまうのですが他の従業員の目もあるのでなんだか恥ずかしいですよね。話しかける時も必死で、粘着質なので帰りに彼女らを見ると、「またいるよ…」と思い嫌な気分になったものです。
狙いは新人なので最近は声を掛けられなくなりました。しかし、申し訳ないのですが、私は当時正直彼女らがあまり好きではありませんでした。ただ、営業に必死なのもわかります。
なので今回はお互いがwin-winな関係になれるように、彼女らの営業の仕方のイケていない部分を共有しようかなと思います。
人目のつくところで話し続ける
彼女らは一旦獲物を捕まえると、その場で保険に興味があるかなどを質問して我々を拘束します。その間に、別の同僚たちが通用口を通るので、美人に鼻を伸ばしてつかまったのではないか、はたまたカモにされているのではないかと思われている気がします。
それが、かなり恥ずかしいので、やめていただきたい!
せめて、人に見られないところに連れって。
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街中で美人と話してたら、優越感に浸れますが通用口で美人と話していたらそれは辱めを受けているのとそう変わりはありません。営業なんだから、お客のことを考えて行動してほしいものです。
貴重な休み時間を奪おうとする
彼女らは、一度連絡先を手に入れると昼休みに営業できませんかと提案してきます。美人なので仕事の後であればむしろ話をしたいものですが、お昼は別です。
社会人の貴重な休み時間を平気で奪おうとする神経が許せません。
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なぜそれでOKがもらえると思えるのでしょうか。昼休みを軽視するなど営業のして良いことではありません。
しかも、断るとでは次の日の昼休みはどうですか? と聞いてきます。そういうことじゃないんだって…
営業が下手すぎる
試しに営業を受けてみたのですが、営業の仕方があまりにも下手であきれました。マニュアルがあると思うのですが、こんなものなのでしょうか。話の流れは以下の通り。
まず生命保険に入っているか聞かれます。
入っていないと答えます。すると、
「ええ!? 今時保険に入ってない!?」みたいなことを言われます。
ネットの怪しい広告でしょうか?
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「社会人になったら保険に入るのは当たり前、あなたの今の状態であればこの保険が最適ですね!」
このようにもう入ることが前提のように話が進んでいきます。
勧め方もあまり理論的ではなく、毎回商品説明の最後に、これはとてもお得です!というだけ…
そしてすべて説明が終わって決め台詞。
「もう○○さん(私の名前)の中ではどの保険に入るかきまってますよね!」
いや、話聞いても全く魅力的じゃないし、まったく入る気にならないんだが…
「保険に入ってない社会人=絶対に入る」という思考なんですね。
これを断ると、次に勧めてきた商品が個人年金。
個人年金は、通常の年金とは別に保険会社に毎月一定額を支払い、積み立てた後、年金同様に給付されるというもの。積み立て後は少し多めにもらえます。例えばトータルの積立額が200万円だったら240万円まで給付されるみたいな感じです。
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「お金が増えますよ! お得でしかないですよ!」
入らない理由がわかりませんとごり押ししてきますが、セールトークがお得の一辺倒で、逆に怪しさしかありません。
たいていの人が契約する環境にいるとこんな営業の仕方になるんですかね。
製品がいまいち
向こうから営業してくる金融商品は往々にしてあまり質が良いものではありません。
実際に保険会社が売っている個人年金は大したことありません。
以下、ChatGPTが調べてくれた一般的な個人年金の概要です。
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例えば、毎月1万円支払って30年間積み立てると総額支払いは360万円になります。この場合、積立満期時に450万円受け取れます。つまり25%(返還率)ほど多くもらえるのです。
でもこれ、まったくお得ではありません。
なぜなら年利計算すると1%だからです。少しでも投資に関わったことがある方ならわかると思いますが、リスクが低いとしてもあまりにも運用利率が低すぎます。
年利というのは、銀行に預けると雀の涙ほどお金が増えるあれです。銀行や保険会社にお金を預ける(積み立てる)と、そのお金を別のところに投資して運用してくれます。そのおこぼれを、お金を預けてくれた人に少し分けてくれるという仕組みです
通常この年利はどんなにリスクが低くても、普通に投資をしていれば、例えば新NISAで話題になったS&P500などであれば少なくとも5%の年利でお金が増えていきます。
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つまり同じ30年投資した場合、約835万つまり約2.3倍になります。保険会社は個人年金で預かったお金を裏で運用しているので、その差額を利益として懐に入れて一部の利益を返還しているということです。
そして、懐に入れられたお金は目の前の美人セールスマンの給料となるのです。
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解説が長くなりましたが、たいしてお得でもない商品をあたかも購入するのが当たり前のように説明してくるのが保険のセールスマンなのです。
節税アピール
ところで、彼らの大好きなセールス文句があります。
それは、「節税できますよ!」 です。
実際私も、生命保険、個人年金で節税になることを懇切丁寧に説明されました。今時のサラリーマンは節税も考える時代ですとのことです。
ちなみにこれも実際我々が毎月収めている住民税と所得税が減りますが、お得でない商品を買うことを考えるとまったくの無意味です。
節税するために、節税額よりも大きいゴミを買っているようなものです。
例えば先ほどの個人年金は最大月4000円の節税になります。ただ、生命保険会社にお金を払って4000円節税してるとなると、もう何をしているのかよくわかりませんね。
ポイントが欲しいがために、いらないものをたくさん買う人と同じです。
セールスその後
セールスを受けたその場では、考えますと言って終了しました。説明を受けて購入する気が失せたので買う気は全くありませんでしたが。
その後、2,3回電話が来ましたが全て断っていると自然と連絡も来なくなりました。もっとしつこいと思いましたが、きっと有望なお客がもっといるのでしょう。
生命保険や個人年金等は国民の大半が加入しているので、セールスからみんなやってますよと言われるとついつい当たり前のように加入しがちですが、本当に必要なのかは自分でしっかりと考えるのは大事ですね。
会社の通用口に立っている美人には気を付けましょう。