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冬までの距離を水面の揺れに見る

冬までの距離を水面の揺れに見る

〈第35回お〜いお茶新俳句大賞 佳作特別賞〉川合真生

昨年は佳作入選でお茶のペットボトルには載らなかったのですが、今年はペットボトルに載る佳作特別賞に入選。

お茶色の封筒で二次選考通過のお知らせが来てからは、特に何も連絡がなく、Xでつぶやきをされている方がいるのを見て、そういえばどうなったんだろう…とサイトを見てみたら入選していました。188万応募のうちの2000人くらい?なのかな?

何かに選んでいただいた時にいつも思うのは、他の人がどうかは関係ないし、自分が良いと思うものを信じて出すこと。まずは出すこと。そして、選ばれたひとつにだけ光があたるけど、その裏には表に出てこないボツ作品がめちゃくちゃあること。だから、たったひとつの完成品を最初から求めずにがむしゃらに作ってみるしかないってことです。これは自分に言い聞かせています。

わざわざ言っていないけど、箸にも棒にもかからなかった大会もいくつもありました。そもそも出せていないものも。

最近思うのは、何か分かりやすい後ろ盾のような肩書きのようなものが欲しくて、賞に応募しているけど、本当はそんなものなくたって活動はいくらでもできるのだろうなぁと。

でも、時々でも何かに入賞すると、私が信じているもの、良いと感じるものは間違っていないんだと言ってもらえているような気がして元気がもらえるのも事実。

俳句については正直短歌以上によく分からずに作って出しているような感じですが、、


今回の新俳句は、糸魚川にある谷村美術館横の玉翠園という日本庭園をぼんやり眺めながらお茶している時につくりました。

玉翠園は建物の中でお茶しながら大きな窓ガラス越しにお庭を見ることができます。建物の中にいるので外の風を感じないのですが、窓越しに風で揺らぐ庭の池の水面を見て、あぁ外は風が吹いていて、冬が来るのももうすぐなのかなぁと感じたんです。

なんかこうやって文章にしてみるとめちゃくちゃ風流な人みたいで笑っちゃいますね。

応募した時からかなりの時間を経て、結果が出るものばかり。未来の自分の楽しみのためにも、どんどん書いていかないとな〜!

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