スピってるとか言わないで
先日15年来の友人と横浜中華街へ向かった。
理由は2つ
・サモエドカフェに行く
・占いをする
これらだ。
眠剤も切れず、満身創痍ながら向かったサモエドカフェはとてもよかった。
ちいさな(月齢の割にデカい)いのちたちが眠り、
人間はそれを愛でている。
突然、「バウッ!!!」と1匹が鳴くと
あれよあれよという間に全員起きて鳴き出す。
人間と同じだ。
その後は一緒に写真を撮ったり、動線の邪魔にならないところに座り撫でながら過ごす。
ふわふわ、きゅるきゅる。
心の栄養となった。
その後、少し腹ごしらえをして占いに向かった。
友人は転職すべきか否かを聞くという。
もちろん私は健康だ。
以前からその友人と出かける際には、
必ずと言っていいほど占いに行く。
ひとつの心の指標として、第三者が見てくれるのも悪くない。
友人の結果は割愛。
私の番になった。
音叉で空間を清めるのだが、その時点で涙が込み上げてくる。理由は分からない。
生活歴などは話さずただ現状と将来の展望を伝える。
タロットを混ぜ、並べる。
「お父さんとの関わりは希薄だった?」
確かに言われてみればそうかもしれない。
父親は障害のない私をまあまあ可愛がってはくれたものの、異性親であるからと一線をひいた対応だった。
「鬱の原因はあなたのインナーチャイルドが怒っているからなの。小さい頃ずっと我慢してきたから。」
見抜いたのはこれで2人目である。
占い師曰く、私の魂は純粋すぎる、それが故に家族のため我慢しすぎて今このようにブチ切れて鬱が発症しているとのこと。
一理あるなと思いながら話を聞き続ける。
ありがたいことにこんな私を愛してくれている恋人がいる。
その事を伝え、今横浜に来ていると言うと生年月日や霊視からこう告げられた。
「恋人さんはね前世であなたと姉妹だったの。でも向こうが先に死んでしまった。鬱で。今世は天命をまっとうするために性別を変えて生まれてきた。そしてあなたと出会うことが出来たからあなたを守りたいの。あなたに誰よりも死んで欲しくないと思っているわ。」
衝撃だった。確かに今の恋人は過保護ではないかと言うくらい愛してくれている。私ってこんなに愛されるんだ…と思うほどだ。
こういう理由があるなら頷ける。
彼は、女性より女性らしい。
心も体もジェンダーは男性だ。
でも感受性や、繊細さは女性に近しいものを感じることが多い。
そして、私と同じ鬱をもっている。
そこまで当てられてしまうと信じるしかなくなる。
占い師曰く、このまま一緒になった方がいい出来れば今年中に。との事。
そのつもりではいた。
私も恋人も実家があまり好きではない。
早く籍を入れ、新たな家庭を作りたい。と、
常々考えていた。
こういったものの暦は2月4日から次の年へと変わる。
それまでにこっちへ引っ越してきなさい。
病院の方角はこの向きがいいからここやあそこにしなさい。
色々な助言をいただき、私たちは互いの帰路に着いた。
その後、恋人に占いで言われたことを伝えた。
理系で非科学的なものはそこまで信じない人であったが、なにか腑に落ちたような返事をしていた。
ただ、いちばん難しいことを言われてしまった。
「あなたの、心が喜ぶことをしてね」
分からない。私には分からないのだ。
何をしたら自分が喜ぶかなんて。
ずっと他人のために生きてきた。
何をしたら喜ぶか、何をしたら機嫌を損ねないか。
そうしていたら、自分は何が好きで何をしたいのか分からなくなっていた。
食べたいと思うものも、やりたいと思うことも、
全部分からない。
強いて言えばオムライスが好きなことくらいだ。
これからしばらくは私の心の指標はオムライスになるだろう。
そこからスタバ、コスメ、コンサート、旅行、と少しずつ規模を大きくしていこう。
また、インナーチャイルドの満たし方として1番いいものが「出産」だと言う。
考えられなかった。兄のような子供が産まれたら私は育てられない。
そういうと、「神はあなたにそういう子は授けない」と言ってくれた。
少し気が楽になった。
女の子が欲しい。
友達のような、姉妹のような。
そんな親子関係を築きたい。
子どもに愛を注げばそれがあなたに返ってくると。
子どもは好きだ。育てられる自信はないけれど。
もし、私が子どもを、可能であれば女の子を授かることがあるならば。
お祝いの日でも、何でもない日でも、
おいしいオムライスを作ってみんなで食べたい。
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