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詩「きみが指差すもの」


そら
ねこ
とり
はっぱ

きみが指差すものは
どれも名付けられたものだと
そんな
当たり前みたいなことに
今さら 気がついて

まだ 名付けられていない
 −たとえば 感情
の、瑞々しさをおもう

どんなひとにも
正しく 降り注ぐ
「いま」

そのまんなかに
向かおうとする心の
うつくしさ

どうか きみだけの
悲しみでありますように
喜びでありますように

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