詩「今」
今
この手の平には
なにもない
ただ 頼りない体温のみが
私 を知らせている。
この記憶は
すでに届かない
履けなくなった靴のように
あなた を眺めている。
たったひとつ あるとしたら
それは 今
私の名と 手をつないで
ときには 手放して
今 と 約束を交わしている
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今
この手の平には
なにもない
ただ 頼りない体温のみが
私 を知らせている。
この記憶は
すでに届かない
履けなくなった靴のように
あなた を眺めている。
たったひとつ あるとしたら
それは 今
私の名と 手をつないで
ときには 手放して
今 と 約束を交わしている
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