【ゴルフ】アプローチはAWだけで~スコア100切りの先へ#3~
橘です。ゴルフで一度100切りを達成した人が、二度と100を打たなくなる、いつでも90台で上がれるようになるために何をすべきか、その道しるべを提案する本コラム。今回はアプローチがテーマです。
残り30Yからは3打で上がりたい
スコア100前後の人がパー4でよくあるシチュエーション。セカンドショットがグリーンにオンせず、ウェッジで打つショット、それがアプローチです。ここではピンまで約30Yの場面を想定して話をすすめさせてください。
ここでスコア100を切るのに必要なこと。それは残り30Yから2回に1回は3打=ボギーで上がること。つまりウェッジショット1回、パター2回。こうやって聞くと簡単そうに聞こえるのですが、ただ残り30Yといっても、ボールがどんな状況にあるか次第なんです。バンカーで目玉、奥からカップに向かってすごい下り、ピンの横位置だがクラブが抜けにくい逆目……。グリーンに乗せること自体が難しいこともままあります。だからこそ、グリーンの手前のフェアウェイ・花道からは、ピンに絡めるウェッジ・ショットを打ち、ワンパットで入れたい。もしそれができれば、パーです。ほかのホールでダボ・トリをやらかしても100が切れる「貯金」を作りたいですね。
58度=サンドウェッジはバンカー専用
さて、私の手元にはウェッジが3本あります。ロフトは48度、53度、58度。花道からピンまで30Yのアプローチ、ロフト何度のウェッジで打つべきですか? 私は迷わず53度でピッチエンドランです。理由は簡単。58度のサンドウェッジが難しいクラブだからです。
アナタも経験ありませんか? サンドウェッジでのアプローチでダフって飛ばない、トップしてグリーンオーバー。要するに打ててない。ロフトのあるクラブはボールとの接点がシビアです。グリーン周りはすべてSW、というのはプロの世界。天然芝からたくさん練習できない我々には無理な話なんです。とりあえず安定して100が切れるようになるまで、SWはバンカー専用と割り切って、AW=アプローチウェッジで勝負しましょう。
ウェッジはフェイスを開いて構えるクラブ
すこしロフトの立ったクラブでアプローチを打つ。そのときに取り組んでほしいのは、フェイス面を写真のようにすこし開いて構えること。ウェッジは構造上、リーディング・エッジ(フェイス面の下・ボールに近い箇所)が地面にあたる前に、ソール(フェイス面の裏側の下)が先に地面に当たって打つクラブです。いわゆるソールを滑らせる感覚ですね。そのためには少しフェイス面を開いて、ソールを地面に当てる(滑らせる)動きを身につけたいのです。
こうやって構えると、ボールが右に飛びだすような感じがします。事実、ある程度は右に出るでしょう。それは身体を開いて(肩のラインを目標より左に向けて)クラブをアウトサイド・インに振ることで対応しましょう。クラブを開いたまま、肩やスイング軌道で目標に向かって真っすぐ飛ぶ角度を打ちながら探すわけです。
ソールが地面に当たるのと同時か一瞬遅れてボールにクラブが当たると、カツッとした乾いた音がします。この音がしてトップしなければ、いい感じです。練習場の人工芝=マットは、クラブが滑りやすくできています。実際にソールがボールよりもぜんぜん手前にあたっても、ボールは打ててしまいます。クラブがボールよりも手前に入りすぎるのを矯正するため、写真のようにボールの手前20~30cmを目安にタオルをひいてみてください。もしクラブヘッドがタオルを触ってしまったら、それはボールの手前からクラブが入ってしまっている証拠です。クラブがタオルに当たらないようにスイングの軌道を調整していきましょう。
ボールを強く打つ意識は不要です。上半身の力を抜いてクラブを動かすより肩を回すぐらいのイメージで、ゆっくり振りましょう。クラブヘッドを低い位置から低い位置へ動かすというイメージもありですね。30Yぐらいの距離であれば、ボールの高さは自分の身長と同じがすこい低いぐらい。これでボールを打つとき乾いたカツッという音がすればかなりいい感じ。距離感はボールを打つ強さではなく、振り幅でつくっていきたいですね。
アプローチ練習は自宅でやりたい
スコア100前後のアナタが練習場でやるべきことは多いですよね。まだまだスイングが安定していない時期とお見受けします。だから練習場ではドライバーを振り回して、アプローチ練習は自宅で済ませることをおすすめします。ボール代金も馬鹿になりませんし。
でも自宅で30Y打つわけにはいきません。だから5Y、10Yぐらいのアプローチを打つぐらいの感覚でやりましょう。ゴルフショップに行けば30~40cm程度のアプローチ専用マットも打っています。ホームセンターで1m四方のベランダ用人工芝を購入するのもいいでしょう。目標となるカゴなら2,500円ぐらいです。練習場2~3回分の金額を払えば、自宅で無限に練習できる環境が作れます。
いかがでしょうか? スコア100前後のアナタには伸びしろしかありません。スコアに直結するのは確かにアプローチ・パットです。ただ安定して100切りを達成するためには、プロのようなふわりと浮かせるロブショットはまだ必要ありません。ポーンと打ってグリーン上で転がるピッチエンドランを身に付けるだけで、トリがダボに、ダボがボギーになってきます。
そして転がすアプローチに自信が持てるようなったら、次のステップとして、上げる(浮かせる)アプローチを身に付ければいいと思います。ここまでくれば、グリーン周りはとりあえずなんとかなりますから。
いかがでしょうか? もしアナタがグリーン周りでいつでもSWを持つ方であれば、ぜひAWの利用をご検討ください。きっといいことありますよ。
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橘ダイスケのマガジン一覧
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スコア80台達成となるとちょっとした工夫が必要になってきます。ただし技術的に90台で回れているのであれば、ほぼコース・マネジメントで80台は可能と思っています。上記マガジンを卒業された方はこちらをご覧ください。
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