【ゴルフ】池ポチャしない唯一の方法は「刻み」~いつでも80台への道#11~
橘です。スコア100切りは達成できていても、80台までとはいかないアナタにアドバイスを贈る本コラム。今日のテーマは1打目で池が視界に入る場合、どのような打ち方がいいか?を検討します。結論は「刻み」。とくかく池に届かないティーショットを打ちましょう。
ホールごとの難度を把握しよう
アナタはスコアカードに記載されている「HDCP」(ハンディキャップ)が何を指しているか、ご存じですか? これは本来、このコースにおいてハンディキャップ・マッチを実施する際にホールの難度に応じてハンディキャップを付与するため、18ホールごとの難度を示すもの。正式には「ストロークインデックス」といいます。
ただ、アナタはこのコースの会員でハンディキャップ・マッチを行うためにプレイするわけではありません。だからこのストロークインデックスは全く関係ない。ただし貴重な情報源ではあります。要するにホールごとの難度を示しているわけです。例えば6番ホールの「1」は、18ホールで一番難度の高いホールだからボギーも仕方ないよな、という判断材料になるわけです。
で、このスコアカード、毎度おなじみリバーサイドフェニックスゴルフクラブのもの。そしてOUTコースには池がらみのホールが2つあります。2番ホールと9番ホールです。このふたつのホールを例に、池がらみのホールにおいてどのようなマネジメントが求められるか、検討したいと思います。
OUT2番 PAR5(難度3)
アナタはOUTコース2番ホールにやってきました。コースレイアウトを確認します。右に池、左に木とバンカー。HDCPは18ホール中3番目。80台を確実にするためには、最低でもボギーは死守したいところです。
さすが難度3。ティーイングエリアから左右に木がありプレッシャーがかかります。池はよく見えませんが220Yで池に入るようです。
この日の距離は530Y。長い。ティーショットでできるだけ飛距離を稼ぎたくなります。そんなアナタはドライバーを一閃! 当たりはいいですが、すこし右にフェード気味に飛びました。
セカンド地点に着いてアナタは愕然とします。ボールがない! 右に転がり池に入っていたようです。残念。打ち直しの3打目は力んでトップ気味。4打目も乗らず、5打目アプローチも寄らず、6打目パットも入らずで、気が付いたらダボです。さすが難度3。
あれ? なんかおかしくない?
確かに難度3です。距離も530Yと長く、ティーショットの狙い目もかなり狭い。ここは無条件でティーショットがドライバーというのも考え物です。そもそもプロみたくどんなにドライバーがいい当たりをしても、絶対に2オンしない。であれば、できるだけ高い確率で3打目でグリーンを狙える戦略が必要なんです。
確かに池ポチャしても3打目、4打目が上手くいけば2パットでボギーも獲れます。しかしそれは最高の場合の結果。池に入れた瞬間、最高でボギーが確定してしまうのです。
しかしティーショットで池に届かないクラブで打てばどうでしょうか? 2打目、3打目が上手くいけば2パットでパー。難度3でパーが獲れれば、のちのちにかなりアドバンデージになる。悪くてもボギーで収めることだって可能です。
そうです。池に届かないクラブでティーショットを打つ。刻み。これこそが80台のゴルフです。
OUT9番 PAR4(難度11)
アナタはOUTコース9番ホールにやってきました。コースレイアウトを確認します。右に池、左に木とバンカー。HDCPは18ホール中11番目。ハーフで45未満のためには、最低でもボギーは死守したいところです。
難度11とはいえ、イージーなホールには思えません。ティーイングエリアから右に木、左にバンカーがあり、バンカーより左はOB。プレッシャーがかかります。右サイドにある池はよく見えませんが、180Yで入るようです。
この日の距離は330Y。短い。ティーショットでできるだけ飛距離を稼げばPWでセカンドが打てる。バーティだってありえる距離です。そんなアナタはドライバーを一閃! 当たりはいいですが、すこし右にフェード気味に飛びました。
セカンド地点に着いてアナタは愕然とします。ボールがない! 右に転がり池に入っていたようです。残念。打ち直しの3打目は力んでトップ気味ですが、何とかグリーン近くまで運べました。しかし4打目アプローチも寄らず、5打目パットも入らずで、気が付いたらダボ。この短いホールで痛恨のダボです。
あれ? なんかおかしくない?
確かに難度11です。距離も330Yと短い。ただティーショットの狙い目もかなり狭い。ここは無条件でティーショットがドライバーというのも考え物です。そもそもプロみたくどんなにドライバーがいい当たりをしても、絶対に1オンしない。そもそも総距離が短いのですから、多少距離を残しても確実に2打目でグリーンを狙える戦略が必要なんです。
確かに池ポチャしても3打目が上手くいけば2パットでボギーも獲れます。しかしそれは最高の場合の結果。池に入れた瞬間、最高でボギーが確定してしまうのです。
しかしティーショットで池に届かないクラブで打てばどうでしょうか? 2打目が上手くいけば2パットでパー。難度11だからこそ、ここでパーが獲れれば、のちのちにかなりアドバンデージになる。悪くてもボギーで収めることだって可能です。
ここでもそうです。池に届かないクラブでティーショットを打つ。刻み。これこそが80台のゴルフです。
ハザードは徹底的に避けるべし
そういっても1打目でドライバーじゃなければ、2打目からすごく距離は残るよね。アナタがそう思っても不思議はありません。ときにはチャレンジが必要な時もある。それは否定しません。しかしあえていいます。バンカーであればまだチャンスはある。2打目は打てます。しかし池に入れたら、そもそも2打目は存在しないんです。だってワンペナだから。次はもう3打目です。
私はかつて、80台の人のスコアカードがどんな状態で、そのためにはどんなショットが必要か考察しました。上記記事でも書かせていただいていますが、そもそも80台のゴルフにおいて、バンバングリーンに乗せるショットは必要ありません。ボギーオンでいいんです。そして1日18ホール中、パーでいいのは6ホール。ダブルボギーだって数ホールならOKです。
しかし池に入れてボギーって、ほとんど普通にパーを獲ること以上に難しい。なにもわざわざそんなに難しい状況を自分で作らなくていいじゃないかっていうのが私の主張なんです。
ティーショットで池に届きそうな場合は「刻み」。一度試してください。きっと良い結果になると思いますよ。
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橘ダイスケのマガジン一覧
一度100切りを達成しても、毎回100切りとはいなかいアナタのために、クラブセッティングや練習方法、マナー的なことからコース・マネジメントまで、さまざまな角度からご紹介している橘のメイン・マガジンです。
スコア80台達成となるとちょっとした工夫が必要になってきます。ただし技術的に90台で回れているのであれば、ほぼコース・マネジメントで80台は可能と思っています。上記マガジンを卒業された方はこちらをご覧ください。
橘が愛してやまないコースと練習場をご紹介するマガジン。対象エリアは埼玉がほとんどですが、ときどき地元・京都や滋賀からもピックアップしています。
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最後まで読んでいただいたアナタ。ありがとうございます。私自身は単なるサラリーマンゴルファーでしかないのですが、アマチュアなりに気が付いたこと、学ばせていただいたことを書かせていただいております。ぜひ感想なんどをいただければ嬉しいです。引き続き、よろしくお願いいたします。