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人の言葉は自己紹介
人に突然何かを言われてショックを受けたり、傷ついたことのある方はいらっしゃるでしょうか。
おそらく誰もが一度はあるでしょう。
そんな時、言葉をそのまま受け取って自らを振り返る機会にしてもいいし、
今までに無い視点をもらえると成長にも繋がると思うので、
最終的には「言ってもらえて良かった」と感謝できたら一番良いのかなと思ったりします。
それでも時折どーーーーーうしても上手く受け取れない時があります。
メンタルが弱りきっている時や心に余裕のない時、「何でわざわざそんなこと言うの!?」と相手の言葉にあまり納得できなかった時などです。
そんな時に、その瞬間だけでも少し楽になる私流の考え方をご紹介します。
もしかしたら何か少しズレているというか…間違っているかもしれません。
そして適応されるケースも限られているかもしれません。
主に「人から言われた言葉を気にしすぎてしまう」「些細な言葉でもものすごく傷ついてしまう」そんな方向けのショックを和らげる考え方です。
そんな考え方もあるんだな〜くらいに受け取って貰えたらと思います。
それは、「人の言葉は自己紹介」というものです。
これには2つの意味があります。
①言葉はその人の人となりを表す
②言葉はその人が普段自分自身に対して思っていることを表す
主に後者についてお話します。
例えば誰かがあなたにいろいろ言ってきたとしましょう。
「もっとこうしたらいいのに」
「そんなんじゃダメだよ」
「あなたってさ〜○○(否定的な言葉)だよね」
はい。この言葉たちですが…。
…実はその人が自分自身に対して思っていることをあなたに言っています。
何だか不思議ですよね…。
主語を「あなた」にされたため分かりにくくてややこしくなるだけで、ぺりぺり…と剥がしてみると主語は全て「私」なのです。
そう思うきっかけとなったとあるお話があります。
「私に死ね、消えろと誹謗中傷してきた人たちに話を聞いてみると、皆自分自身に対して死ね、消えろと思っていたということが分かった。
彼らが憎んでいたのは私ではなかった。
彼ら自身だったのだ。」
確かそんな内容でしたがこれには本当に驚きました。
まさか誹謗中傷する人たちが一番嫌っていたのはその人たち自身だったなんて…。
考えが根底から覆されました。
でも確かに過去人からあれこれ言われた場面を思い出してみると思い当たることがたくさんありました。
私自身にも当てはまりました。
ということは、人が口にする言葉はほとんど
「実は自分自身に対して思っていること」
となります。
本人が全く自覚していない部分も含めてです。
それ以来どんな言葉を言われても
「あっ!今この人自己紹介してる!!」(煽)
と思うようになったのです。
「今年で○歳なんですよね?良い歳してこんな仕事していていいんですか?将来についてもっと考えた方がいいと思いますけど」
と知り合って間もない年下の同僚から言われたことがあります。
私自身はその仕事が好きだったので言われて驚いたし、そんなふうに思われてるのかとショックでした。
ところが。一見強気な発言でしたが…彼の目には焦りと不安、コンプレックスが見え隠れしていました。
彼自身が「自分はもうすぐ○歳なのに、この仕事をしていていいんだろうか…将来どうしよう😭ピエ」と思い悩んでいることがすぐに分かりました。
「この年齢ならこう生きていなければならない」という固定観念が強いのも伝わってきました。
なるほど、彼は彼の中で戦っているのだなと思いました。
この場合は分かりやすいです。
人の容姿について言う人もそうです。
「もっと痩せたら?」と言ってくる人がいます。
その人自身が痩せていたとしたら自己紹介じゃないじゃん…と思うかもしれませんが、
どんなに痩せていたとしても本人にとっては理想とは程遠いと思い込んでいる場合もあるし、
もしくは他の容姿の部分で深い深いコンプレックスがあるのです。
一見分かりにくいけれど、
「もっと痩せたら?」=
「私には容姿のコンプレックスがあります。いつも自分の容姿について気にしているし全然ダメだと思っています。だから人の容姿が目についてしまいます。」
そう自己紹介しています。
(※もし何も考えずに言ってきたのだとしたら
①言葉はその人の人となりを表す
が適用されます。これを言ったら相手がどう思うのか考えられない、デリカシーの無い人間だと自己紹介しています。結構悪気もなかったりします)
コンプレックスでも焦りでも不安でも何でも黙って自分の中で戦っていればいいのだけれど、
人間というのはそれはもう弱い生き物です。
自分だけでは抱えきれずに他の人にもその荷物を背負わせようとするのです。
自分が自分に対して思っていること、そこで生まれた苦しみをバシャッと人に浴びせて強制的に道連れにして、そうやって自分の心を保とうとするのです。
ポイントとしては、
"聞いてもいないのに"
こちらから聞いてもいないのに人が言ってくる言葉は全て自己紹介
だと思っています。
聞いてもいないのに、相談しているわけでもないのに、求めてもないのに、
「あなたってこうだよね」「もっとこうしたらいいのに」「こうしないとダメだよ」「そんなんじゃやっていけないよ」とスラスラ口から出てくる言葉たち。
もしそんな言葉を言われたら主語をぺりぺり…と剥がします。
「なるほど、あなたの話ですね。
あなたがそういう人間なんですね」
「自己紹介ありがとうございます」(煽煽)
と思ってみると気持ちが少しは楽になるかもしれません。
そうしてみると何を言われてもあまり傷つきません。
ただその方の自己紹介を聞いただけになりますから…。
相手の問題だ、と切り離して見ることができます。
それに、本当に私のためを思って言ってくださってるんだろうな…という言葉は何となく分かるものです。
果たしてお相手は荷物を背負わせようとしているのか、荷物を取ってくれようとしているのか。
でも一番思うことは、
「幸せに生きている人は人にあれこれ言わない」ということです。
だから傷つくような、余計なお世話だな〜というような言葉を言ってくる人は皆、一見幸せそうだとしても。
例外なく自分自身に不満を抱えていて不幸せなのでしょう。
「この人もいろいろ辛いんだろうな、自分自身と戦っているんだろうな、苦しみから開放されるといいな」
「この人が心から幸せに生きられるといいな」
それだけ思ってそっと離れています。
言われた言葉を素直に受け取って糧にするかどうか決めるのは自分です。
自由に決めていいのです。
相手が好き勝手言ったことを真面目に丁寧に受け取りすぎて落ち込んでしまう人(私)も多いのではないかなと思い今回書いてみました。
そして私もこのつらつらつらつら書いた文章により、
私という人間をひたすら自己紹介してしまい恥ずかしいです。
普段のnoteでもそうです。
他人の話をしているようで、全て「私がどんな思考をしているか」という自己紹介です。ひたすら。
キャー!!!
どんな人に見えたかはどうか心の中にしまっていてください…。
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