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自己嫌悪に陥らないための「比較」について#日めくりLayerX

このnoteは、【#日めくりLayerX】と題して発信するブログリレーの2025年2月21日の記事として投稿しています。 前回20日はRyujiさんのLayerXでの1年間—成長速度×カオスを楽しむ #日めくりLayerX でした。ぜひ合わせてご覧ください!


1. はじめに

こんにちは。LayerXのインサイドセールス部に所属する安井(@goldenpeanuts_)です。

2025年2月でLayerXに入社してからちょうど2年が経ち、やっと筋肉キャラとしての市民権を揺るぎないものまでに確立してきた実感を得ております。

昨年の6月には、おふざけなしの社内の公式Slackチャンネルにて、勤怠に関する真面目なメッセージを社内に浸透させる目的で、私が筋肉ルーレット(大胸筋を交互にピクピクさせるやつ)をする動画が投稿されました。投稿された瞬間は、恥ずかしさから顔を赤らめましたが、筋肉キャラとして認知いただけたことに嬉しさを感じ、机の下で強くガッツポーズをとったのを今でも覚えておます。

今回のnoteでは、昨年から自分が感じていることや実践していることを書きたいと思います。インサイドセールスの細かな活動というよりも、私の考えや人となりが知れる内容になっているかと思います。インサイドセールス部に関する詳しい活動内容は是非以下をご参照ください!

突然なのですが、みなさまは誰かと比較して落ち込むことはありますか?

落ち込んでしまったことがある方に追加で質問したいのですが、何故、比較して落ち込んでしまったのですか?

私も入社直後から、若手メンバーと一緒に働くことが多かったんですが、今年の8月からはインサイドセールス部のチームマネージャーを任せてもらえるようになり、さらに若手メンバーと密に働くことが増えました。そこで感じたのは、多くのメンバーが他人との比較で自己嫌悪に陥りがちだということです。実は私も同じ経験があります。何度も他人と自分を比べては、「なんで自分はこの人よりも〇〇ができないんだろう」「なんで自分は同期より覚えが悪いんだろう」と悩みました。考えれば考えるほど、負のループにはまってしまいますよね。

でも、これは若手だけの悩みではないと思います。私自身も社会人歴が浅い頃だけでなく、今でも時々そう感じることがあります。他人と自分を比較することは、どのキャリアステージでも誰もが経験することだと思います。だからこそ、私は若手メンバーには、他人との比較がどんな意味を持ち、それをどう成長に繋げるかを伝えることが多いです。

私たちは常に無意識のうちに、他人や過去の自分と比較しています。でも、ほとんどの場合、その比較を誤って使いがちで、それが自己嫌悪や成長の停滞感を引き起こしてしまいます。このnoteでは、「自分と他人を対象とする比較」「今の自分と過去の自分を対象とする比較」について、私の経験からその正しい活用方法を考えてみたいと思います。

2. 自分と他人を対象とする比較

他人との比較は、よく「嫉妬の元」や「劣等感を生むもの」としてネガティブに捉えられがちです。確かに、そう感じることもあるでしょう。でも、そもそも比較そのものが悪いわけじゃないんです。大事なのは、その「目的」をどう捉えるかということです。

特にチームで働いていると、皆が同じ条件のもとで、同じ目標に向かって走っているわけなので、他人との比較が生まれるのは自然な流れです。
チーム全体が共通のゴールを目指す中で、どうしても他のメンバーの成果や進捗と自分を比べることは避けられません。でも、それが必ずしも悪いことではなく、むしろ健全な競争の一部だったりします。メンバー同士が刺激し合って、互いに成長していける、そういう環境を作る要素でもあります。

ただし、注意が必要です。比較を正しい形で使わないと、自己否定に陥る危険性があります。比較は、自分を責めるためではなく、他人との違いをフラットに認識して、自分をより良くするためのヒントに変えるべきです。

例えば、私がボディビルをしている時、他の選手と自分を比べることがよくあります。でも、それは「自分がダメだ」と感じるためではなく、「この選手は自分と比べてどの部位が優れているのか?」という観点で見て、その優れた部位をどうやって作り上げているのかを学ぶためです。技術やトレーニング方法の違いに気づけば、それをどう自分に取り入れるか、そこで自分をどう向上させるかのアイデアが浮かんできます。
例えば、ある選手と比較して自分の広背筋が劣っていると感じたとします。その時、「どうしてその選手の背中はこんなに発達しているんだろう?」と考え、その選手が普段どのようなトレーニングをしているのかを学んだり、推測したりします。そして、それを自分のトレーニングにどう活かせるかを考えます。つまり、他人との比較は「自分を責めるためのもの」ではなく、むしろ「未来の自分」を作り出すために使うべきものだと考えます。

3. 今の自分と過去の自分を対象とする比較

一方で、今の自分と過去の自分を比較することも、とても大切です。この比較は、時間軸に沿って自分の成長を確認し、評価するためのものです。ボディビルでもそうですが、仕事においても同様です。

例えば、半年前の自分の営業成績や、プロジェクトの成果を見返して、今の自分と比べてみましょう。「スキルがどれくらい向上したか」「どれだけ効率的に仕事をこなせるようになったか」を確認すると、自分の成長具合が実感できます。具体的な数字や実績で見ると、その進歩に驚くかもしれません。

こういった時間軸での自己比較は、ただ過去と今を比べるだけではありません。「自分がこれだけ成長している」と実感することで、次のステップへのモチベーションにも繋がります。たとえ成長が小さくても、着実に前進していることが確認できれば、それが自信になります。さらに、この比較を通じて、自分の成長のペースや方向性を把握することができます。「この半年間で、こんなに進歩した。では、次の半年でどこまで行けるだろうか?」と、未来への展望を描くこともできるのです。

だからこそ、この自己比較は「自分を責めるため」ではなく、「自分がちゃんと進化しているか」を確認し、次のステージに進むためのエネルギーにするべきです。時間軸での比較は、自分の成長の軌跡を可視化し、さらなる飛躍のための道しるべとなるのです。

4. 比較の誤用とそのリスク

多くの人がやってしまいがちなのが、他人との比較を、ただの自己否定や焦燥感の元にしてしまうことです。これ、私も何度か経験しました。比較そのものが悪いわけではないのに、使い方を間違えると、劣等感に引きずり込まれ、前に進むべき道が見えなくなってしまうことがあります。

でも、ある時から「自分がコントロールできる部分にフォーカスしよう」というマインドに切り替えることが、自己否定のループから乗り越えるきっかけになりました。比較が自己成長のためのツールとして機能するには、他人の成功をただ眺めるのではなく、それを「学びの材料」にすること。そして、「どう改善すれば自分も成長できるか」を考えることが大切です。

さらに、私たちは比較をしている時、いつの間にか瞬時に「評価」を下してしまうことがよくあります。例えば、誰かの成果や自分との違いを目の当たりにして、「自分はダメだ」とか「この人はすごい」なんて、瞬間的に判断してしまうこと、ありませんか?私もよくやっていました。でも、こうした即時的な評価は、自己否定に繋がりやすいです。だからこそ、大事なのは「すぐ評価をする前に、まずは冷静に分析しよう」という姿勢です。「どうしてこの違いが生まれたんだろう?」「どこを改善すれば自分も前進できるだろう?」こうした分析を最初に行うことで、比較をもっと建設的なものに変えることができます。

とはいえ、評価をすること自体が必ずしも悪いわけではありません。評価を通じて、時には絶望を感じることもあるでしょう。でも、実はそこから始まる比較もあるんです。大事なのは、その絶望で終わることなく、そこから「何を学べるか」「どうやって前進するか」を考えること。比較が引き起こす感情を、ただの自己否定に終わらせるのではなく、改善のためのモチベーションに変えることができれば、たとえ絶望であっても、それすらも成長のきっかけに変えることができると思います。

5. 仕事における比較の活用

ボディビル愛が過ぎたのと、私はボディビル競技者というよりかはフィジーク競技者なので、本物のボディビルダーの方にそろそろツッコまれそうなので筋肉の例えは一旦ここで終わります。

ここからはもう少し仕事における比較の活用方法について考えてみたいと思います。この考え方、私たちの仕事にも深く関わっていると思います。例えば、営業成績。私たちはつい、他のメンバーの営業成績と自分の成績を比べてしまうことがあります。ただ、その時に、自己否定するだけではなく、その比較を「自分の改善点を見つけるための材料」に変えることができれば、成長のチャンスに変わると思います。

LayerXの羅針盤に「小さく始めて、振り返りを徹底する」という言葉があります。

小さく始めて、振り返りを徹底する

この羅針盤は、会社全体で施策を進める際に用いられる考え方です。施策は必ず「課題→仮説→実験→振り返り」というサイクルで実行され、最小限のリソースで仮説検証を行い、その結果に基づいて全体に広げていくというアプローチを指します。

この考え方は、自己成長にも応用できるのではないかと思います。例えば、他人との比較をただの劣等感で終わらせるのではなく、それを「課題を見つけるきっかけ」に変えます。比較して「ここが足りない」と感じたら、それを課題として認識し、どうやってそのギャップを埋められるか仮説を立ててみる。その仮説に基づいて、実際に小さな実験を重ね、その結果を振り返る。これが「他人との比較→課題の特定→仮説→実験→振り返り」という自己改善のサイクルです。

このサイクルをできるだけ多く、そして速く回していくことが、成長の近道です。他人との比較で落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、その時こそ、この個人レベルの「小さく始めて、振り返りを徹底する」という姿勢を実践するチャンスです。どんなに小さな一歩でも、このサイクルを回すたびに、過去との自分に対しても正しく評価することができ、確実に前進していることを実感できるはずです。

6.最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後にお伝えしたいことは、他人との比較や自己比較が私たちの日常やキャリアの中で避けられないものであるということです。しかし、重要なのはその「比較」をどのように活用するかです。

「小さく始めて、振り返りを徹底する」という考え方を、自分自身にも当てはめてみてください。小さな一歩でいいと思います。大切なのは、それを振り返りながら続けていくこと。そのサイクルを繰り返すことで、確実に前進していくことができるはずです。
私もまだまだ成長の途中です。ボディメイクも、仕事においても。ですが、これからも自分自身を見つめ直しながら、少しずつでも前に進んでいきたいと思います。皆さんも、他人との比較を恐れず、むしろそれを成長のチャンスとして捉えて、一緒に進んでいきましょう。

「比較」の考え方についてより知りたい!LayerXのインサイドセールスについて話してみたいという方は是非お話しましょう!


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