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アベレージ人間

負けず嫌いで苦手なものを作りたくなかった結果、なにか突出するものを得ることが出来なかった代わりに、平均して卒なくこなす力が備わった。若干の虚栄心に支えられ、そして誰かが苦手なことが出来るという優越感にも支えられてここまで来た。

しかし、最近はそんなことをする必要もなかったのだと思い始めてきた。苦手な事は切り捨てて、自分の好きな事だけしていても、それはそれで自分の強みにはなっていく。でも平均して全てのことやってこなかったら、そのことに気付けたかは分からない。何事も経験することが大事で、口ばかりで何も踏み込まずにいれば、人間としての深みが出てこない。また苦手な事でも大体のことは、やれば出来るのだ。苦手だと思っていたことは沢山あるが、慣れればどうってことはない。その分野に踏み出すことを面倒くさいと思いながらも、やってきた人の特権なのだ。

全てをこなすのはもの凄く疲れる。また本来の自分とは違った人間として、他人には受け取られるかもしれない。好きなことは好き、嫌いなものは嫌いと言えるようになったのは、ここ1~2年のことだ。

本当は好きなことしかやりたくなかった。これからは苦手な事は苦手な事として受け止め、好きな事に特化してやっていきたい。


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