ハッ👀!口コミ 大人絵本
【ネタバレありかも】
カフェの本棚で見つけた絵本のタイトルは、「あるアーティストと悪がきだったぼくのこと」
今までなら手に取らないようなタイトルだったが、ナゼか興味が湧いて、すぐにその場で読んだ。
さて、この本は若きあるアーティストの近所に住んでいた少年から観えたものが表現されていた。
そのアーティストの描く絵は近所の人々からみると理解の度を超していたので、彼をあざわらい、からかい続けた。この少年も大人に習い同じようにしていた。
ある日少年は、美しい麦畑で絵を描いているいつものアーティストにバッタリ会う。
少年はそのアーティストの美しい横顔に驚く。そして一体どのような見方をしたら、その世界観を描けるのかを感じた。その表現、輝きにくぎ付けになる。
アーティストは、少年にこの絵を持って行くように言うが、受け取らなった。
そして月日は流れる。
ある日、おじいさんになった少年は、孫を連れて美術館に行く。
そこに飾られていたのは、かつて少年だった時に出会ったあの麦畑の絵だった。
アーティストの名は、ゴッホ。
絵本を何度も何度もめくり、味わうように
読み、カフェ内を見渡すと、そこは笑い声に満ちて賑やかだった。
絵本から伝わる明るさと光りに満ちた
ページの数々は、まるで麦畑にわたしも立っているようで、惹き込まれた。
アーティストはただ人知れず、本領発揮していた。人が何を言おうが。
自然と調和した無限の旨を一筋に表す時間が
そこにはあったのかもしれない。
さて、この絵本を読みながらふと。
もしかしたらずいぶん自分を許せるようになってきたのかもしれない、今では。
でなければ、この本には惹かれない。興味も湧かない。
今までマイナスだと捉えていた、自分からみると短所に思えるところにも魅力があるのかもしれない。
そう思えなかった時からすると、感覚的には以前とは比べようもないほど興味の幅も広がっている。
あんなに色々な場面で人生に嫌悪感を感じていたのがウソのよう。
自分をゆるすとは、他人に寛容になることなのだと今感じている。
人によっては様々な解釈ができそうな絵本だなぁと思った。
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