見出し画像

運転免許証の写真

運転免許証の更新に行ってきた。

もう20年以上運転していないので、無駄にゴールド免許。視力検査と写真撮影のあと、講習を受けた。その後、順に番号で呼ばれて新しい運転免許証を受け取る。

私の番号は遅い方だった。自分の番が来るまで、先に免許証を受け取り帰っていく人たちの様子をぼーっと眺めていた。

みんな、教官から免許証を受け取った後、出口へ向かいながらもう一度免許証を見る。そしてみんな、若干不満そうに財布などにしまう(ように私には見えた)。

分かる、分かるぞその気持ち・・・と、勝手に共感してしまう。

運転免許証の写真というものは、殺伐とした雰囲気の更新センターで流れ作業の中で撮影されるため、満足のいく写真に仕上がることはまずない。

たいてい自分が思っている(鏡でチェックしている)顔の30%オフの顔が印刷されたものを渡されて、ガッカリして帰ることになる。

20代の頃などは、ワザとブサイクに撮ったんじゃないの?!と、撮影係のおじさんに軽く怒りを覚えることすらあった。

流石に最近では、運転免許証の写真が30%オフなのではなく、鏡で見ている自分のほうが30%増しなのだと分かってきた。だから撮影係のおじさんに腹を立てるのは筋違いなのだと、頭では分かっている。分かってはいるのだが。

運転免許証の写真は、持ち込みもできる。履歴書なんかの写真と同じように、撮って持って行けばいいらしい。

ただ規定が細かく決められているため、基準に沿っていないと撮り直しになってしまう。また、写真を持ち込んでも更新料が安くなるわけではない。むしろ自分で撮影する分、費用は高くなる。

それなら当日免許更新センターで撮ったほうが安いし確実だろうと持参はしなかったが、何の準備も、また写りの確認もできないままに撮られた写真が今後5年間の身分証となるのはやはりキツい… と、不意打ちを喰らったゴリラのような自分の顔写真を見て思った。

次回の更新時は30%増しの写真を自分で撮って、持ち込みたいと思う。

2021年の基準緩和以降、笑顔での撮影もOKになったらしいので、にっこり笑顔で写りたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?