732人/6848、感覚は共有しにくい、『百円の恋』~406日目
再再宣言24日目。※183日連続投稿
都内新規感染732人/6848。都基準重症者81人(-4)。死亡11人(累計1969人)。
全国の重症者1235人(17日時点)、過去最多。
(17日)東京、大阪で大規模ワクチン接種センターの予約開始。大阪は約25分で埋まる。実在しない接種券番号でも予約が取れるなどのミス発覚、なぜか防衛省案件。
(17日)東京都、要請応じない飲食店33施設に休業命令。
つまようじの添え木で花開く
他人と、情報は共有しやすいが、感覚は共有しにくい
今日は朝から一面の曇り空。気象予報士の朝ドラも始まったらしい。曇りが好きな人もいるから、神様が采配したんだと思うことにする。
曇り空は目でとらえられるし、スマホでも撮れる。今日は曇りだな、と他人と情報をほぼ共有できる。
でも、今日は、ムシムシして、起きた時点で汗ばんでいて、なーんだかなあ、身体が言っている感の方が自分に来ている。そんな、体感やら触覚的なことは他人と感覚を共有しにくい。音に関する聴覚のように。空だって色が青いか、鮮やかととらえるか、は感覚分かれる。湿度は湿度計で測れるからまだわかりやすいが、それが快か不快かの共感は困難だ。
てか、視覚と触覚の違いというより、そう、
他人と、情報は共有しやすいが、感覚は共有しにくい。
「あるある」「ないない」の匙加減が人生そのもの
人生は、他人の言動を「あるある」「ないない」と感じながら生きていくこと(と、このnoteを書いてくる中でたどり着いた“結論”)だが、感覚を共有しているつもりで実はしていないことが多い、とこがミソ。
他人と感覚を全部共有したら、それはそれで人間どころか生き物じゃないというか人生というか世界の存在価値がない。
しかし、多少は共有している、してるよね、とおそるおそる他人と確認しあい、多数派になれば安心し時に威張り、少数派になれば不安で萎縮する、しかし芸術家など少数派であることを逆手にとって「表現」なるものをしていく人たちもいる。その辺の匙加減が一生続く。その匙加減のイライラ、ほっこりの繰り返しが人生だ。
面倒だと山奥に入って仙人になるのかな。今度はクマやイノシシや自然とつきあうことになりそうだが。
『百円の恋』、引っかかって泣く
もったいないアマプラ第三弾『百円の恋』(2014年)観る。
※ネタバレ
ほぼ初めから、物語のおとしどころはわかっていたのに、最後の方のボクシングシーンで号泣する。主役の演技ではなく、ボクシングジムのオーナーとコーチ、そして妹かな。
安藤サクラはなんのかんのいって二世俳優。置いといて。
新井浩文が出てきて、そうか、消えてしまった人だ。2018年に強制性交(強姦)罪で起訴、無罪を主張、途中で和解成立、2020年に二審で懲役4年の実刑が確定。映画の中に別の人間の演技だが、強姦シーンが出ていたのが。そのせいか、観ている間、ずっと「異化効果」、どっぷり気持ちが入ることはない。それでもボクシングシーンは好きだった。
で、このふたりは、もともと場末感、寂寥感が顔だけで出せる、監督がそこを使おうと思えば使える、言い方は失礼かもしれないが便利な存在だ(重用されやすい、と言い換えてもいい)。ただ、安藤サクラの方はもっと器用で、明るい奥さん役もできる。幸薄そうなも、幸せそうな顔も作れる。それが、演技力なのか、素なのか、わからないが、まあ、二世なのでそこは甘いか。
弁当や、ボクシングジム、百円コンビニ、ラブホテル、安アパートといった、その辺の毎日の中。
さて、そのボクシングシーンで涙が出てきたのは、そこまでのボクシングジム光景が、自分が思うに上手に描かれていたことにある。
「おじょうさん、ボクシングは甘くないんだよ」と、苦笑しながら、皮肉に言い続けてきたジムオーナー。ほとんど無言で安藤サクラを静かに見守るコーチ。そう、このコーチの目。別に新井浩文のような目力がなくとも、見守る目を数回出せば意図は伝わるし、「もしかして」の期待も抱かせる。そのへんが、演技させない演技、というか、うまいと思う。
演技しない演技
そして、試合前から「なんとか一発だけお見舞いして、試合は負ける」と筋は読めている。想像通り、ぼこぼこにやられるが、それを見守るオーナーやコーチが優しくて泣けた。オーナーが「な、わかったろ、ボクシングは甘くないんだ」「こんな顔になっちゃって」と言いながら、の表情が、いやー、親方、お父さんって感じだ。周囲から「ナイスファイト」のかけ声。やはり静かに見守るコーチの顔。うわあ。仲間だ、先輩だ。みんなに支えられてやってるんだな、と。
見守る家族。の中でも妹の、表情。
よくやった、よくやった。。
ただ、これが、勝つべき試合に負けたのなら、全然違う展開だろうが。
そう、しょせん、百円の恋の世界。でも、勝ちたかった、と言い続けるラストも、負け犬のくせに正直でいい。
ふだんボクシングを見ることもなく、たまに四回戦ボーイがぼろぼろにやられた話などを他人事に聞き、強くないとだめな世界なんだな、と他人事に思う。ハングリースポーツなんだと、違う世界のように。でも、そんな人生がどんな人の後ろにもある、て感じかな、感想は。。
街中でジムを見かけることはある。少し、見方が変わると思う。
そして、しょせんは100円という
電灯が切れたので、100均で電灯を買ってきて付けたら、暗かった。失敗だ。しょせん100円の電灯なのだ。。
皆さまのご健康を。