149人/6368、ノーベル物理、映画『MINAMATA』~547日目
都内新規感染149人/6368、今年では水曜で最少。都基準重症者77人(∔3)、死亡10人(累計2975)
年金振込通知書に誤記載、約97万件に別人の振込額等印刷
未明、青森で震度5強、M5.9の地震。ふたりけが
ノーベル物理学賞、90歳真鍋さんおめでとうございます
5日)ノーベル物理学賞、ドイツ、イタリアの研究者と共に米国プリンストン大上級研究員の真鍋淑郎(しゅくろう)氏(90)に(米国籍取得)。地球温暖化予測モデルの開発研究パイオニア。1967年発表の論文等で、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に及ぼす影響を数値化した。
90歳! 間に合ってよかった!
「好奇心で研究を続けた」「奥さんのサポートのおかげ」、そして90歳まで元気に生きてこられた。これはご本人の才能、能力もさることながら、超ラッキー。
ポスドクの大変さは近年言われているけれど、昔だって、大学から修士、博士、助手(当時)、助教授(当時)、教授の道を順調に進めるのは一部の人で、途中で脱落していく人も少なくなかったはず。
その中で生き残って業績を早々に挙げ、おそらく毎年ノーベル賞の候補として挙げられつつも、「もうないか」と思ってたころか(勝手に想像)。健康に長生き、はいいですね。
思い出して調べたら、何度も候補に挙がっていた東北大の「ミスター半導体」西澤潤一氏は2018年10月21日に92歳でお亡くなりになっていたのですね。そのニュースは記憶にあるはずだがもう忘れているのか。ノーベル賞と言うと思い出す、自分の記憶に残る方です。お話しになられている姿を拝見したこともあります。合掌。
さらに東北大検索つながりだと、今回は違いましたが、東北大総長の大野英男氏(磁性半導体???)さんが物理学賞候補として名前が挙がっているのだった。66歳。若く見える不思議。
で、真鍋さんの論文は1967年発表。
映画『MINAMATA』は1971NYから
水曜で時間があったので映画を観た。『MINAMATA』。
※以下、ネタバレあり。
1971年、ニューヨークから始まる。
私は、リアタイではないが、水俣病訴訟などは知っている。それでもかなり前の記憶。雅子さんが皇室入りした時に、チッソが再び取り沙汰されたこと。
つまり、1967年の真鍋さんの論文はまだその前だ。真鍋さんがその研究で頭角を現したのがどんなに昔のことか。。
は、さておき。
ジョニー・デップに興味はない。水俣なので、高評価だし、観た。しかし、結構若めの、カップルも多かったので、ジョニー・デップ効果はあったのだろう。
外国人の目に映るミナマタ、日本人
1.米国人から見た日本、MINAMATA、ミナマタとは
ヒロシマ、ナガサキとフクシマの間、なんだろうか。
水俣の町や港が綺麗すぎてやや違和感があった。セルビア、モンテネグで撮影したらしい。なるほど。
2.メディア、伝えるということ
「LIFE」という写真雑誌が影響力を持っていた時代。
写真を撮影するということは撮影者の魂を奪うこと。
表現とは他人を傷つけ、自らを傷つけること。
昔、豊田商事事件というのがあって、代表が殺された。その様子を撮影していた報道陣。批判されたが、私はそれでいいと思う。撮影者、伝える者は時に人間ではなく鬼ともなる。それが伝えること。
3.ユージン・スミスという人間の弱さと成長を描く
これはベタですが、まあ、それですね。
4.日本人俳優の扱われ方はわかりません
真田広之は何度も出てきたが「米国人が慣れている日本人俳優なんだろうなあ」と思ってしまう。準主役の女優・美波は日本の映像ではあまりおなじみではないし。浅野忠信はちょい役だった、と思う。
一番落ち着いたのが、加瀬亮かな。可もなく不可もない存在感。
國村隼(じゅん)、この人が自分的主役である、ユージン・スミスのジョニー・デップよりも(だって、ジョニー・デップの、外国人の表情の演技はそう簡単にはわからない)。國村さんの表情を、外国人監督はどうやって受け止め、キューを出したんだろう。
5.最後はドキュメンタリーの嵐。エンドロール
映画は最初、ユージン・スミスの人物像、かな、と思わせつつ、中盤から後半に向け一挙に水俣病のドキュメンタリーっぽい色合いを強め、エンドロールは世界各地の公害被害である。
芝居としてはどうなのか、よくわからない。
ただ、ドキュメンタリーとして訴えたいことはわかった。
そして、一眼レフを久々に手に取って撮ってみようかと。
カメラを手にすれば、もう人間ではない何かに変わるが。
皆さまのご健康を。