新生活に向けた準備 ~高等専修学校の非常勤講師~
去年の4月から大学の教員をしているのですが、今年度から週1回だけ、以前勤めていた高等専修学校(高等課程)で非常勤をすることになりました。
高等専修学校(高等課程)、ご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので、少しだけ説明を。
全国高等専修学校協会のサイトによると、
「高等専修学校(専修学校高等課程)は中学校卒業者を対象に実務面にウェートをおいた教育を行っています。個性を尊重した教育の大切さが叫ばれるなかにあって、高等専修学校は多様化する生徒のニーズに応える後期中等教育機関として、非常に重要な役割を果たしています。このため、国や地方公共団体においても高等学校に準じて振興が図られ、社会的にも高等学校と並ぶ後期中等教育機関としての評価が定着しています。
平成19年5月現在、高等専修学校は524校 在籍者は4万人となっております。
『専修学校』は多様化する生徒のニーズに答え、広範な分野にわたりバラエティーに富む職業教育を行っています。
その分野は8分野に及びます。」(全国高等専修学校協会より引用) https://www.zenkokukoutousenshugakkoukyoukai.gr.jp/about02.html
また、修業年限3年以上の高等課程の中で、授業時数や履修科目等の要件を満たす、文部科学大臣が指定する課程を修了した場合は高等学校卒業者と同様に大学入学資格が与えられ、その他の進学についても高等学校卒業者と同等に扱われます。
卒業すると高校卒業資格と高等専修学校の卒業資格の両方を得られる学校も増えています。不登校や高校中途退学者を受け入れているところも多く、福祉的な観点からも注目すべき学校だと思います。
福祉系の大学教員が掛け持ちする場合、他大学の非常勤講師、スクールソーシャルワーカーとして勤務する人も多いと思います。私は教員という立場から福祉的な関わりもできる教育者を目指していますので、今回のようなチャレンジができるのは、非常にうれしいことです。
現在の状況もあり、授業の開始が1か月延期になっているので、しっかりと準備をしたいと思います。授業の準備にこれだけ時間をかけることができるのは今年だけと前向きに捉え、しっかりと準備をしていきたいと思います。
1年生の時に教えていた生徒が3年生になっているので、どのように成長しているのか、再会した時に何と言ってくれるのか、今から楽しみです。
そして、(実際にいるのですが)高等専修学校で教えた学生が大学に進学して、再び私の授業を受けるというのも、非常に不思議な経験です。高等課程と大学の両方で教えられる特権かと思います☆