先生のような存在を目指して誕生した社会福祉士(過去編)
途中で、重たい話が出てきますので、読む場合はご留意ください。
昨日、書いた小学校時代の副担任教員の話にも繋がります。
その先生は、本当に面倒見がよく、その小学校の生徒が進学する中学校の授業参観日にも来てくださるような方でした(今は防犯上できないのかもしれませんが)。
「こんなに熱意のある人になりたい」
「生徒や自信を失っている人の可能性を信じられる先生になりたい」
と思いながら中学・高校時代を過ごし、教育学と社会福祉を学べる大学に進学します。
大学に進む頃には、人見知りとはいえ、それなりに人と関わることができるようになっていました。
このまま教員免許を取得して、採用試験受けるぞ!と意気込んでいた大学3年生の時、事件が起きます。
テレビのニュースで速報が流れます。
ある小学校に卒業生が刃物を持って、侵入して教職員を殺傷するという事件でした。
大阪でも近くの市で起きた事件なので、怖いこともあるなと何となく眺めていましたが、被害者の名前を見てみると。
見たことがある名前というか馴染みのある名前。
急いで卒業アルバムを開いて名前を確認すると同姓同名。
どう考えても、あの先生じゃないか。
後の報道で顔写真も出てきて、確信に変わりました。
先生は事件に巻き込まれて、亡くなられたということを。
ニュースの記憶では、来客者の対応をした際、言動に不信感を抱いて、別室に連れていこうとされたところを襲われたようでした。
自分が目指そうとしていた先生が、もうこの世にいない。
成長して立派になった姿を、いつか見てもらいたい。
そう思っていましたが、叶わなくなりました。
その時、ふと教育学をもっと極めたいと思い、3年生の後半から大学院に進学することを決意します。
その後、新卒で働いた学習塾を辞めてハローワークで就職活動をする際、
職員の方から
「不景気に他の人と仕事を取り合わないで。あなた社会福祉士の資格を持ってるなら、その業界で仕事を探せば?」
と言われ、しぶしぶ眺めていた時に
先生が最後に働いていた小学校がある地域の地域包括支援センターで社会福祉士を募集している求人を目するという縁に恵まれます。
先生も働いていた地域で働ける、何か運命的なものを感じました。
自暴自棄でどうしよもなかった私に先生がチャンスをくれたのかなと解釈しています。
社会福祉士として働き始めてからも、私の中での他者と関わるモデルは先生。
その方の可能性を信じる、自信を失っている方に生き甲斐を持って暮らしていただけるように支援する。
今でも理想を求めて、努力あるのみです。
本日は以上です。最後までご覧いただきまして、ありがとうございました☆