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【社会福祉系の話】「地域」を連呼する福祉関係者への質問を受けました


職能団体で支部長という立場をさせていただいて、数年たちます。

支部長として研修を企画して、講師の方との窓口役として調整、打ち合わせをする機会も多く、大変ではありますが、いつも勉強になります。

今回は、福祉業界以外の講師を招くことになった際に、ハッとさせられたお話をします。


「福祉の人って・・・」

ファシリテーションに関する研修を企画し、担当いただく講師と打ち合わせをしていた時に、こんな質問をいただきました。

「福祉関係者の人って、『地域福祉の推進』とか『地域を活性化する』とか『地域が地域が』って言うけど、そんなに地域が必要なら、職場地域だけでなく自分が生活している地域でも何かなさっているんですかね?その場を盛り上げるコスプレ的なものなんでしょうか。」

皆さんなら、どうお答えするでしょうか。

これは痛いところがあります。

職場地域と生活地域が一緒の方もいらっしゃいますが、別々だと仕事と家の往復のみで、何もできていない人も多い。

仕事に熱心な人ほど、職場地域にいる時間が長く、生活している地域は寝るだけという方もいます。そうなると、職場の地域で暮らしている住民からは、「口だけ達者な人」と思われる可能性も出てきます。

これは、福祉教育が長年批判されてきた「福祉教育を受ける人に労働生産年齢層、特に男性がいない」という指摘にも繋がります。

当事者性と部外者性、どちらも大事

福祉関係者にとっては、自己批評をするための良い視点をいただいたと思います。

少し弁解すると、部外者だから言えることも確かにあるのです。

当事者同士だと衝突することををあえて、空気読まずに提案することも仕事の一つだと思ってます。他人事の強みですね。

とはいえ、当事者意識を持つことは大切で、生活している地域を見つめ直すことも職場地域での仕事に活かせることが見つかるかもしれません。逆に生活している地域に職場地域での取り組みを活かせることもあるでしょう。

学生たちには、自分たちの活動が「外部からどう見られているか」という視点も意識してもらいたいなと考えています。

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福祉教育者 テリー
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