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言われて嬉しかった言葉(新卒時代の話)

個別指導塾の教室長が私のキャリアのスタートで、
以前にも会社には全く評価されなかった話を書きました。

短い期間の割に、嫌な思い出は盛り沢山なんですが、良い思い出もあります。

生徒や保護者との対応です。
私は学生時代から「子どもが嫌い」と言っていました。

福祉や教育関係の友達が多かったので、「それ言っていいの?」という空気もあったものの、「言葉や理屈よりも感情で動くし、会話が通じないので、高校生以上でないと話したくない」というマインドでした。

(社会に出ると、言葉や理屈よりも感情で動くなんて、大人でも自分でもあることに気づきますね)

塾で授業をする時も高校生や中学3年生などを中心に担当していました。
とはいえ、前任者の引継ぎの関係で小学校1年生から6年生までも担当することもある。

それでビックリしました。

自分が高校生よりも小学生にめっちゃハマるということに(笑)!!

「テリー先生の授業、面白い!」
「テリーが面白い」

みたいに子どもたちに懐かれたんですね。
絶対、嫌われると思っていたので、衝撃でした。

当時は「世界のナベアツ」さんが流行ってたので、3の倍数の時だけアホになってみたり、ラララライ体操のノリで話してみたり、自分でもこんなにいけるものなのかと驚いたものです。

子どもたちに自分の可能性を引き出してもらったと思います。

中には全然、学校で勉強しない子も保護者に連れられてやってきます。

小学校5年生の男の子もそうでした。
やんちゃなところもあるのですが、大人との個別指導なので緊張もする。
そんな時は格闘技やプロレスの話などをしながら、自分が高いところにいると思われている部分を崩してみたり、
「やるやんけ!」「さすが!」など、努力していること、結果を出したことについては、どんな小さなことでもフィードバックしたりと、工夫していました。


「この人は他の先生(大人)と違って頭ごなしに怒らない」と思ってくれたのでしょう。
次第に、笑顔も増え、わからないなりに授業中は一生懸命考えてくれるようになりました。

そして。
ある時、保護者から電話がかかってきました。

開口一番、

「・・・先生、うちの子に何したんですか?」


と言われました。声で、その子の保護者とわかります。


心臓バクバクです。
即座にクレーム対応と身構えたものの、次に非常に嬉しい言葉が。

「うちの子が、家で勉強してるんですけど。先生、凄いです」


もう飛び上がりそうなくらい嬉しかったです。

家で全く勉強しなかった子が、何をどれくらいしてるかわからないものの、机で勉強しようとしている。

テストの点も上がってきて、塾での効果を実感できたのでしょう。
自分がそれに貢献できている。こんなに嬉しいことはありません。

「お母さん、良かったです。でも私は何もしていませんし、今後点数が上がっても私のお陰みたいなことは〇〇君には言わないでください。〇〇君が頑張ってるのですから。
点数云々は関係なく、勉強しようとしていることを褒めてあげてくださいね」



と伝え、電話は終わり。

きっかけや出会いで人は変われる。
小さなことかもしれませんが、プライドを失っていた自分にとっては、少しでも生徒に影響を与えることができたのかなと励みになりました。

今思えば、小学生と関わった時に培った相手を見て、肯定的なフィードバックはしっかりとするというのは、高齢者の相談業務や大学生の指導にも繋がっているかもしれません。

長くなりましたが、本日は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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