【2020読書】No.150『何処へ』
本日もお読みいただきありがとうございます。
昨年は、305冊の本を読みました、五木田穣(ごきたゆたか)です。
過去5年間で1015冊の本を読み、その記録はFacebookの方にしてきましたが、今年から、更新の仕方を変えつつ、こちらに記録をアップしております。
2020年4月27日。2020年118日目。
2020年150冊目の読書は、
『何処へ』
でした。
※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。
あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。
そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考えるからです。
この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。
読もうと思った理由
先日、本屋で見つけまして、読んでみました。
辺野古新基地建設など、
今まさにリアルタイムで起きている問題なので、
沖縄本は色々読むようにしています。
読んだ感想
まず、どうでもいい話ですが、著者の方は、
ラグビー日本代表の田村裕選手のお祖父さんなんですね。
どんな方なんだろう?と調べてみたら、出てきました。
沖縄で弁護士をされているようです。
で、本の内容に関しては、縄文時代から遡り、琉球のルーツが語られていきます。琉球国ができるまで、薩摩による支配、琉球処分、沖縄戦、アメリカ統治時代、沖縄復帰、そして現在。
沖縄の歴史が凝縮された1冊です。
ただ、本書の結論は
「感情論ではなく論理的に考えよ」
「日本国民の多数意見を尊重し、辺野古で政府と和解せよ」
というものでした。
ここに関しては、反対です。
感情論とかでなくて、沖縄は不当な扱いを受けているのは事実だからです。
完全に人権が無視されているじゃないですか。
日本国民の多数意見は、辺野古賛成なんでしょうか?
いやいや、そもそも辺野古の問題がなんであるかすらわかっていないと思いますよ。実際に、私もそうだったから。でも、知れば知るほど、おかしいと思うようになりました。
基地反対運動が戦後、本土で起こって、その結果、沖縄に基地が移されて、現在のようになっている事実。まだ占領地だったから好き勝手できたわけです。
沖縄の人は、誰も望んで米軍基地なんて望んでいなかったはず。仕方ないから、共存してきただけのはず。人権を蔑ろにされながらも力強く生きてきたはず。
沖縄の犠牲の上に、日本の平和が成り立っているとしたら、誰かの犠牲の上に成り立つ平和や幸せなんて、偽物じゃないですか。
もし、国が強行してなんでも作っていいんだったら、明日、自分の家の隣に、米軍基地や原発などが作られても文句は言えません。でも、強行を許すってことは、明日は我が身なんです。
民主主義ってなんぞや。数が多い方が正しいと言えるのか。
根本的な問題提起をしているのが、現在の沖縄に関わる問題です。
こんな方にオススメです!
・沖縄の歴史を知りたい方
・辺野古問題に関心のある方
・興味を持った方
・ピンときた方
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