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【2022読書】No.305〜306『ケーキの切れない非行少年たち』『どうしても頑張れない人たち』

本日もお読みいただきありがとうございます。
2年連続で、500冊の本を読みました、五木田穣(ごきたゆたか)です。

2022年305〜306冊目の読書は、
『ケーキの切れない非行少年たち』
『どうしても頑張れない人たち』

でした。

※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。

あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。

そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考える
からです。

この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。

読もうと思った理由

先日、漫画版を読みまして、

原著の書籍版を読みたくなりまして、読んでみました。

続編とされる『どうしても頑張れない人たち』も合わせて読みました。

読んだ感想

まず、先に漫画版を読んでいたから、スムーズに世界観に入って行けました。漫画版→原著の流れは理解を進めるのに、とても良いと思います。

漫画版にはない、詳細が書かれているのも良いです。全体像を理解しつつ、その背景を把握していく感じ、今の時代に合った学び方かもしれません。

非行少年の特徴として、

  • 認知機能の弱さ…見たり聞いたり想像する力が弱い

  • 感情統制の弱さ…感情をコントロールするのが苦手。すぐにキレる

  • 融通の利かなさ…何でも思いつきでやってしまう。予想外のことに弱い

  • 不適切な自己評価…自分の問題点がわからない。自信がありすぎる、なさすぎる

  • 対人スキルの乏しさ…人とのコミュニケーションが苦手

  • 身体的不器用さ…力加減ができない、身体の使い方が不器用(あてはまらないケースもある)

が、あるそうです。

これ、そんな人、周りにけっこういませんか?
もしくは自分自身にも当てはまるかもしれない。

つまり、私たち自身も、いつ犯罪を犯してもおかしくないのかもしれません何かをきっかけに、爆発してもおかしくない。

でも、周りの人間がこういうものだと知っておくことで、そういう人たちにに歩み寄れるのではないでしょうか?

非行少年とされる子の多くが、軽度の知的障害があるそうです。

現在、知的障害者の定義は、IQが70未満で社会性に障害があることだそうです。この定義で言うと、人口の2%程度が該当するそうです。

しかし、1950年代にはIQ85未満だったそうです。それを適用すると、人口の16%になります。となれば、全然マイノリティではなくなってきます。学校で40人のクラスだったら、6〜7人はいることになります。

World Wide IQテストより

一般に、IQ100くらいが基準値とされていますが、この世の中が基本的にIQ100くらいの人たちからそれ以上の人たちで構成されている(80対20の法則にもあてはまる)と考えると、IQ85未満の人たちは、相当な生きづらさを抱えているのではないでしょうか?
同時にIQが高すぎる人も生きづらさを抱えているのかもしれません

で、ふと自分のIQはいくつなんだろう?と思ったので、やってみました。

クリックすると、HPにとびます

結果、IQ116でした。(意外に高くてビックリ😅)
平均的には、ギリギリ「高い」に分類されるようです。

テスト自体は、無料。
認定証のダウンロード、詳細のレポートは、1990円で読めます。

やっぱり、自分自身や他者を理解することが大事だと思いますので、IQテストをやってみるのも良いかと思います。

で、このIQの高い低いって普通に生活してると、見分けがつかないですよね。だから、軽度知的障害とされる方たちは、周りから誤解されやすい。
理解されにくい。

知っておけば、理解できる。歩み寄れる。サポートすることができる。

最後にもう1つ。

本の帯を見ると、「ケーキの切れない非行少年」は、2020年のベストセラーで70万部突破と書いてある。「どうしても頑張れない人たち」シリーズ累計80万部突破と書いてあるから10万部は売れたんでしょう。10万部売れればいわゆるベストセラーですよね。

でもね、日本の人口何人ですか?
約1億2560万人ですよ。

のうち、せいぜい100万人足らずしか読んでいない。
新型コロナにされたくらいの人しか読んでない🙄

つまり、めちゃくちゃ少ない。
めちゃくちゃ影響力が少ない。

いずれの本も、著者が社会問題に物申していて、少しでも世の中に正しい認識を伝えたいと思って書いてるはずです。

実際に、いずれの本も凄く良い。

この知見があれば生きるのが楽になる人、困っている人の支援ができ、過ちは繰り返さず、間違ったことはせず、きっといい世の中になると思うんです。

…でも、全然読まれてない。

また、読むのと、理解するのは別のことですし、読んだ上で何かしらのリアルアクションを起こすかどうかとなるとまた別の話です。

積読の人もいるかもしれない。むしろ、その方が多いかもしれない。

とにかく、めちゃくちゃ影響力少ない。

本を読まない人だらけだから、こんな世の中になっていると言える。

と、私は思うんです。日本人の半分は、1年に1冊も本を読まないといわれてるんですから。

実際に自分も読んでいなかった時があるし、大量に本を読むようになって、視野が広がり、今があるのを実感しています。

大抵の悩みの解決策は、本に書いてあるんですよ。
読まないから悩んでる。読まないから苦しんでる。

コロナについての真実は、本にもネット上にも至る所に書かれている。
自分で情報を取りに行かないから、騙されるんだ。

ということを改めて思いました。

人間なら、本を読みましょう。


こんな方にオススメです!

・教育に興味関心がある方
・犯罪を犯してしまう理由を知りたい方
・子育て中の方
・ピンときた方

こちらも合わせてどうぞ。

子供は一切悪くない。親が悪い。大人が悪い。社会が悪い。
こちらの本も、理解するのに役立つ本だと思います。
ピンときたものがあれば、ぜひ読んでみてください。

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