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イ・チャンドン監督、プロデュース映画3本

について覚書。

君の誕生日(2018年製作)

セウォル号の事故で亡くなった子どもの家族の物語。

事故の回想シーンや映像などは全くありません。(もしあったら、つらくて見なかったと思う)

事故について直接描かずに、深い哀しみのさなかに家族の近くに居ることができず不在であった父。

ほんとうは、一番家族の近くにいたかったであろう父は、どうしてもそばにいられなかった事情があった。離れていても深く悲しみ傷ついていた。父親役のソル・ギョングがいい。

この事故もほかの災害や困難の時も、深い哀しみの時に家族の傍にいることができない、不在の人々はたくさんいるのかもしれません。

そんな哀しみに寄り添う映画。現代にこのような映画で哀しみに寄り添おうとするチャレンジに拍手。

母親役のチョン・ドヨンは「シークレット・サンシャイン」でも驚きの演技力でしたが、素晴らしかったです~

冬の小鳥(2009年製作)

名子役キム・セロンちゃんがいじらしくて涙。孤児院にいる間もですが、ラストの旅立ちのシーンまでどきどきしました。

孤児院で消灯時間までのあいだ、女の子たちが花札で占い遊びをするシーンがあるのですが、日本の花札か?と思い調べてみたら、韓国にも日本から伝わった花札があり(遊び方は違う)、柄は似ているが韓国風になっているらしい。

お正月にはよく遊ばれて、コンビニにも売っているそうです。多分、現代、日本の花札より盛んに遊ばれているのかも。

私も子どもの頃、トランプで占い遊びをやりましたが、きっとあんな感じなのかな?映画で見る「遊び」「おもちゃ」にとても関心があります。


バーニング 劇場版(2018年製作)

これは公開時に見ました。すごくカッコよいのですが、難解過ぎやしませんか?!

みかんの皮をむくたびに思い出されます。そして、つい、エアーでみかんの皮をむいてしまいます。。。


そのほかのイ・チャンドンが監督またはプロデュースした映画

「シークレット・サンシャイン」
この映画のチョン・ドヨンもソン・ガンホも素晴らしかったです。


「わたしたち」

この映画も子どもたちの心情に寄り添った作品でした。子どものリアルな遊びのなかでの関係が出ていて面白かった。

最近、「パラサイト」を見直して気付いたんですが、「わたしたち」の温かいお母さん役のチャン・ヘジンが、パラサイトの砲丸投げのお母さん役。そして「愛の不時着」でもド派手なドレスを着まくったお金持ちの母親役(ダンのお母さん)で出演していて、あまりにも3者3様の母親役にびっくり!


「私の少女」

ペ・ドゥナ主演作の中でもとても好きな、特別な映画の一つです。


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