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BABYMETAL、LEGEND封印へ

久々にBABYMETAL界隈がざわついています。

実は生息している「お母さんファン」

今年はBABYMETAL結成10周年イヤー。
私は後半の5年ぐらいからのファン。特にSUMETALが好きなのです。

YUIMETALが脱退したあとさまざまな困難に向き合ってきた「チームBABYMETAL」から目が離せなくて、

ダークサイドの間も、YUIMETALのポジションをアベンジャーズがつとめてくれた間も気になって気になって、公式サイトやファンサイトから目が離せないほどでした。

映画が好きでWOWOWに加入しているふりをしていますが、
カミングアウトしちゃいますが、実はBABYMETALのLIVEが見たくて加入したという…(もちろん映画も見ていますけど・・・)

仕事や生活の中で感じる「理不尽」「うまくいかない」「腹立たしい」など、いろんなモヤモヤがあった時、
夜中にBABYMETALの動画を見たらスッキリ。何時間でも見られます。

SUMETALは下の子と同い年ですから、もはや「お母さんファン」と言えるでしょう(笑)

2019年6月の横浜アリーナでのLIVEに一度だけ参戦したことがあって、その時はメタルのライブも初めてなら、アイドルのライブも初めて。
友達は誰もBABYMETALを知らなくて、一人で行くのも怖くて(笑)息子の分までチケット代払ってボディーガードに付いてきてもらいました。

ライブ会場では、浮かないように全身黒の装いで行きましたが、まあ、浮きましたね(笑)

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でもよく見ると、大多数を占めるおじさんファン、ごっつい刺青の外国人、若いMOAMETAL風コスプレ女子に交じって、
私のような「お母さんファン」も結構いらっしゃっていました。

入場待ちのとき、周りのおじさん方々と結構話も弾みましたが、お母さんファンは何故か「一匹オオカミ(ならぬ一匹女将?)」が多かったような気がします。

去年、女優の宮崎美子さんがファンであることを公言されたときは、すごくうれしかったですね。

BABYMETALのファンになった理由

ある時、中国のある都市に仕事で出張を命ぜられました。
ボスが行けなくなった代わりに、私が中国で講演をする、という今考えても恐ろしいミッションでした。

私はあるニッチな分野の専門家で、国内では時々、人前でお話をする機会をいただくのですが、中国はおろか、外国でそのような仕事をするのは初めてでした。(その後にも無いです)

ツアーや新婚旅行では海外に行ったことがあります。でも、ひとりで海外に出たこともない。もちろん中国語も話せません。
成田空港の搭乗口から足が震え続けました。

そして、案の定、中国では一言も、片言英語も、ひとっ言も通じませんでした!!!
スマホの翻訳サイトもいくつか使ってみましたが、お互いにちんぷんかんぷん。マンガみたいにちんぷんかんぷんすぎる状況でした!

そんな恐ろしい3泊4日の出張でしたが、クソ度胸というべきか、火事場の馬鹿力というべきか、年の功というべきか?
結果的には、なんとかなったのです。

2日目から付いてくださった超優秀な通訳さんのおかげで、講演を済ませ(いくつもトラブルは発生しました)、中国の専門家の方々との会食も、各所への視察も、ホテルのお風呂の水が出ない問題も、謝金の受け取りがスムーズにいかない問題も、せめて観光はちょっとはしたい問題も、なんとか解決!

だけど内心は冷や汗の連続でしたし、自分の実力を出せずに落ち込むしで、かなりボロボロでした。
そして、中国の人たちのおおらかさ、温かさ、ドライでありつつも心細い私に寄り添おうとしてくださる隣人愛に、かなり心を癒された旅(出張なんですけどね…)でした。

(この出張顛末記だけでも、いつかnoteに数本書けそうなぐらいです)

中国の出張から帰って来て偶然、YouTubeでBABYMETALの2014年ソニスフィアUKのLIVE動画を見ました。

それまでも、「ギミチョコ」だったか?何かを見たことはあったのですが、小さい女の子が「やらされている」のかなー?ぐらいに考えていました。

しかし、ソニスのパフォーマンスはすごかった。
歌もダンスも神バンドの演奏もものすごく完成度が高く驚くのですが、
3人の「伝えたいんだ」というハートが熱い、というか、

「やらされてる、と思っててごめん!」と思いました。

イギリスのMETALファンが、最初は「フーン、何なのこの子たち?」と冷やかし半分で見ている感じだったのが、

ラストの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」では、ノリノリで叫ぶ、興奮する、すっかり虜になっていく様子が見て取れます。

私は中国で仕事をしたとき、出来ないなりに一生懸命やったには違いない。
でも、この子たちみたいにアウェーの場所で本気になって「伝えよう」と、やり遂げただろうか?

「それなりにうまくいった」と思っているけれど、実は出し切っていないのでは?「どうせできないし…」とどこかであきらめ半分ではなかったか?
なんだか、自分の気持ちが見透かされたような、そんな気持ちになってしまいました。

2021.10.10、LEGEND(=ライブ)封印へ

そんな、お母さんをもうならせる彼女たちは、とにかくひたむき。単にかわいいから、歌やダンスが上手いから、海外で人気、というわけではないと思うのです。

本人たちが本気で「伝えること」がミッションだ、と分かっているからなのです。そして、「好きだからやっている。ただそれだけです」という潔い姿勢と完璧主義なところが惹かれます。

YUIMETALが脱退した時、チームメンバーはそれぞれにいろんな思いがあったと思うし、ファンからもいろんな批判を受けていました。

そのピンチの時期が長かったのですが、その間、言い訳やごまかすようなことは言わず、プライベートも心境も発信せず(できなかったのでしょう)、ひたむきにパフォーマンスだけを熱心に取り組み続けていました。

結局、YUIMETALの代わりは立てず、アベンジャーズ(助っ人)を起用することに決めた、その結論まで考え続けた、ところも素敵だと思いました。

そして、どこまでもまっすぐなSUMETALと、彼女を支えしかもその状況を根っから楽しんでいるMOAMETARLのコンビネーションとプロ根性が素晴らしい。

お母さんファンは、実はLIVEを封印することになって少しホッとしています。10年も走り続けてきたのだから、しばらくは自分のこれから進む道をじっくり考えることに当てて見たらどうでしょうか。
賢い彼女たちなので、きっともう決めているのかもしれません。
そのための準備を、ぜひ頑張ってほしい。
(4枚目のアルバムが出るんだったら、それはそれで楽しみです~)

結局、アジア女性が世界で活躍するのが好き

ペ・ドゥナとBABYMETAL、実は在り方が似ています。どちらも世界で活躍するアジア女性。

どちらも「アジア」を売りにしているのではないのです。結果的に彼女たちのアジア性が世界で受け入れられたところが素晴らしいのですが。

自分の好きなことを嘘つかないでひたむきにやっていたら、結果、こうなった。ということでしょうか。

私自身、自分の気持ちに正直に生きられているか?
いい年になってもまだそんなことを考えてしまっていますが、彼女たちに惹かれるのは、そういうことのような気がしています。


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