一人介護のライフハック⑥歯磨き介助のお助けグッズ
歯磨きマニアだった母
母の自慢は総インプラントにした歯と、そのケアのためにマメに歯医者に通ってピカピカに手入れをしていることでした。
仲良しの歯科衛生士さんとは約20年のお付き合い。いつもその方にお手入れをしてもらうのを楽しみにしていました。
私が歯科の通院に付き添ったときに、歯科衛生士さんに奥に呼ばれて、
「お母さん、少し認知症の症状ではないですか?いつも歯磨きばっちりだったのに、近ごろ磨き残しが見られるんですよね」
さすがプロ!ちょうど認知症状が出てきている頃でした。
早速、その場で歯科衛生士さんに歯磨き介助の方法を教えてもらいました。
歯磨きセットを作る
ある日、昨日までできていたブクブクうがいが出来なくなった。
今日は口に含んだ水がダーッと流れて服がびしょびしょ。そこから、歯磨きの全面介助がはじまりはじまり。
食事が終わったその流れで隙を与えず歯磨きセットを出す。
くつろぎモードに入っちゃったら、歯磨きに戻れなくなるからね。
すぐ出せるように、これと「お薬セット」はまとめてテーブルの上に置いています。
①歯磨き用タオルを胸元に当てる
②2つのコップに水を入れる。
一つはうがい用。もう一つはデントスワブや歯ブラシの洗浄用。
③うがいの水受け…歯科衛生士さんには手作りでインスタントラーメンの空き容器をあごの形に添って切ったものを作ったらいい、と勧められましたが空きボウルで代用。100円ショップにも売っています。
④歯ブラシ…普通のもの
⑤デントスワブ(口腔清拭用スポンジブラシ)…初めて知った「神グッズ」。水を含ませてきゅっと絞って使います。うがいが上手くできず残った口の中の食べかすを拭きとるように除去します。歯ブラシの前に使いました。
歯磨き介助は、介護スキルのなかでも難易度高い方じゃないかと思います。私は教えてもらわなかったら、ずーっと洗面所に連れて行って立ったまま歯磨きさせていたと思う。
母はもともと歯磨きが好きだったので、嫌がらずに毎食後歯磨きしてくれたので、それはとても助かりました。
この後、自宅で倒れ入院⇒グループホーム入居⇒入院、となってしまったので、歯磨きは介護士さんと看護師さんにお任せとなってしまいました。
看護師さんに、「デントスワブ持ってきましょうか?使ってもらえます?」と聞いたら、「わ、いいんですか?助かります」とおっしゃっていたので、入院用品には含まれていないけど、あったら便利なのかもしれません。