ほこり
この部屋には誇りなどなにもないあるのは埃だけだなと毎日思う。早く引越したい。
大切な人を大切にするほどに自分が醜く、小さな存在だと気付かされる。夜も寝れない、ご飯も食べられない、辛うじて生きているだけの血と肉の塊が余計な思考を持ってしまうが故にこんなに業深い生き方をしている。
隣でキラキラと輝くパートナーが、私のせいで黒ずんでいくのが見ていられない。この人は私の太陽なのだ。今はきっと日食で私のせいでくぐもってしまうところもあるけれど、キラキラと輝いて私を照らしていてくれるのだ。この人にとっても私が月のように夜空に瞬けるようになりたい。涙が止まらない日は太陽の影に隠れて、いつか向き合って弱音が吐けたらその日は生きていていいよと言ってそっと抱きしめてもらいたい。
今日も汚い部屋を嘆きながら明日こそちゃんと動けますようにと願いを込めて目を瞑る。おやすみなさい。まだ当分眠れそうにないけど。
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