呪い
2月、独立した。
開業届を出して細々とお仕事をいただいた。
思うように仕事が入らず、
思うように収入が得られず、
頑張ろうと焦るほど体調を崩し、
予てから患っていたうつ病は悪化した。
薬を増やしてもらい涙は止まったが、泣かない私は感情をどこかに置いてきたように虚しくなった。中3から毎日昼夜反省会をし、高校生活を費やして試行錯誤した末にやっと思い通りの自分をやれるようになったぞと思った大学生活。消費される自分と理想の自分の間で悩んでいる最中、幼少期からの不定期な睡眠の積み重ねでうつ病になった。社会人になり3年目を迎えて今更やっと合う薬を見つけるもその成果がまた私を悩ませる。だって10年毎夜のように反省して泣いて悔しく歯痒く虚しく恥ずかしく情けなく愛おしいと思っていた自分の頑張りを、頑張れなくなっただけでその習慣ごと無かったことにしてしまうのが正しいのかわからなかった。今も同じように苦しんでいれば、もっと成長できていたのかもしれないと毎秒のように思う。これは呪いなのかもしれない。15の私がかけた呪い。呪うのに15年もかかったなら解くのにも15年は必要だろう。5年以内に解いてやるぞと前向きに思うも数秒、やはり私は今すぐ元気になりたい。悔しい。頑張りたい。孤独感を紛らわせて明日の勇気にするために今夜だけでもみんなにかかった呪いが知りたい。
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