個別最適するそこの君、ひとりで何ができるんや!
「早く行きたければひとりで行け。遠くへ行きたければみんなで行け。」
これはアフリカのことわざだ。
大きなことを成すのに一人では何もできないし、面白いことをするにも一人だけでは何もできない。
綺麗事ではなく、人は一人でできることは限られている。そうなると仲間を集めて戦うしかない。勇敢な仲間がいれば、自分だけでは到底辿り着けない境地や景色へ連れていってくれる。
個別最適ばかりしてしまう人へ、本物の仲間と戦うことは面白いし自分の成長にも繋がるよと伝えたい。
引用元:リアル12巻
これは車いすバスケ漫画『リアル』でアメリカから来たコーチが話しているシーン。
「ひとりの力で頂点に立った人間はいまだかつていない」
このビックリマークがついている少年が主人公の戸川清春だ。実は清春は今回「個の力を磨くため」にこのキャンプ(合宿)に1人で参加している。チーム力を上げる方法を勉強する気なんてさらさらないのだ。
そんな清春と会話もしていないのに「個人をどれだけ極めても頂点には立てない」と冒頭から突きつけている。
漫画を読んでもらうと続きがわかり、「自分が自分が!!」と何事も自分中心の清春の変化を楽しめるはずだ。
現実世界でもコーチが言っていることには納得する。
頂点とまでは言わずとも、仕事でもなんでも基本的に”自分以外の人”が関わって成り立つことが多い。
個別最適を極めたとて、人と上手く仕事を進められないのであれば次回からの仕事は来なくなったり減ってしまう。やはり組織を上手く機能させることや、組織のアクセントとして自分の個性を発揮する方が個人で優秀なよりも圧倒的に重要なのだ。
「こんなに自分は単体で凄いのに評価されないんだ!」と怒っている新人くんも、これがわかるようになると一気に成長は加速すると思う。単体で凄いのなら尚更理解したら人より仕事を貰えるだろう。
逆に個別最適で結果を出して評価をされる環境の方が危険だと思う。それは大きな事を成すときには通用しないからだ。
自分がチームを動かせていないとき、人が自分の言葉で動いてくれないとき、それはこのコーチの言葉を本当の意味で理解できていないことが周りに伝わっているのかもしれない。
すぐに変わるのは難しいが、このコーチの言葉を機に考え続けることが大切なんだと思う。
思考をし続けるためにも漫画読め!目の前の仕事するより大切なこと。
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