自分じゃなく”組織にとって”評価すべき人を評価できているのかと。上司がハッとさせられる黒尾の思考。
今日は『ハイキュー!!』の音駒高校バレー部の黒尾ことクロ(2年生)から学ぶ、上司必見の思考術。
自分じゃなく”組織にとって”評価すべき人を評価できている上司やトップは少ないかもしれないと思ったので、どうすればできるのか?を学べるシーンをピックアップしてみた。
1.あなたは自分の会社で正しく人を評価できているか?
急にギクッとなる質問だ。まずはこちらのシーンから見てもらいたい。
これは音駒高校バレー部2年生の研磨だ。この一コマを見てどうだろう。体育会の人からすると、「え、この子は運動部入らない方がいいんじゃ...」と思う人もいるはず。
体育会の「た」の字も無い感じがぷんぷんする。
クロは一歳上の先輩だが、小学校からの仲で呼び捨てだ。研磨は運動よりもゲームが好きな少年。それは今も昔も変わらない。
すげーわかるぜ研磨。それが日本の縦社会だ。こんな暗めの研磨ではあるが、クロはその能力を誰よりも買っていた。
誰が見てもわかるような身体能力や強烈なスパイクがあるわけではないし、暗い研磨だが「全体を見る力」とそこから思考される「勝つための提案(指示)」は絶対にチームを強くすると言い切るクロ。
*実際に漫画を読んでいても、研磨はお世辞抜きで鋭い観察眼があり、攻略の糸口をすぐに見つけチームを助けている。
目に見えるスーパープレイヤーなら誰でも評価することは簡単だが、クロのように「正しく人を評価する力」を持っている人は少ないように思う。
仕事でも売り上げている営業マンをやたら評価する経営者はいるが、それは新卒社員でも数字見たらわかる。
数字には見えない組織の文化や雰囲気を作っている人、優秀な裏方についてこそトップは評価し社内に広める。そうやって全メンバーの組織への解像度をあげていく義務がある。
研磨とクロに話を戻す。「3年生に何か言うと生意気と言われ、他の1年より沢山走らされた」と研磨が言うように、音駒の3年生は本質的な事を言う人が好きではなく勝利よりも自分たちの感情を優先してしまうのだと思う。
そんな先輩や上司だから、研磨の思考力や観察眼に気づけず単なる「自分の後輩の1人」くらいの認識で終わってしまうのだと思う。
2.なぜクロは正しく人を評価することができるのか
当時2年生のクロは1年の研磨を評価できている。なぜ他のメンバーよりもクロが人を観る目があるのか。それは常に「組織・チーム」を軸にした思考だからだ。
クロが「俺がお前と仲が良いから部活にいて欲しい」とか「俺が勝つためにいて欲しい」なんて研磨に言ったことはなく、常にチームを主語にしていることがわかる。
「お前がいたらチームが強くなる」「みんな(チーム)がお前を認めている」「1・2年(チーム)がお前の凄さを分かっている」どれも組織が主語だ。
これは常に組織をまとめる立場として、視座が高い事を示している。この視座の高さから監督は3年になった時にクロを主将にしたのだと思う。
これを今見ているあなたがこの思考を普段できていない可能性があるならば、組織を主語にメンバーを適切に見て対話してほしい。
大事なのは自分の感情を置いて組織としてを軸に思考を続けること。そうすると、今まで評価してこなかったメンバーを急に評価する日が来ると思う。
逆に主語を自分にして利己的な上司からの評価が低い新入社員や部下の立場にある人は気にしなくて良い。これほんとに。
そんな人に認められて自分が勘違いしてしまう方が危険だし、そんなの転職しても独立しても通用しないから。
『ハイキュー!!』を読むと、こんな感じで沢山の組織論や適切なコミュニケーションを学べるからビジネスマンは要チェックや!
僕もクロを見習って日々精進。すごいな17歳。
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