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キャリア15年目でHRになって見えた景色


1. 自己紹介

新卒から14年間、営業や事業開発を中心に経験を積んできました。以下、これまで在籍していた会社と職種の概要です。

  • 新卒(約5年):興和(営業)

  • 転職1回目(約7年):クラウドワークス(営業 → 新規事業立上げ → 子会社役員)

  • 転職2回目(4年目):LayerX(バクラク事業ビジネスサイドを色々 → 新卒・中途採用)

私の仕事のスタンスは「職種にこだわらない」ことです。会社や事業の課題を解決するために、自分が最適な選択肢であればどのような役割でも挑戦したいと考えています。

2. 異動時に意識していたこと

まずは理解すること
各メンバーがどのような業務に取り組んでいるのかを理解し、同じ目線で話せるように努めました。そのために、リクルーターとして採用業務を担当したり、新卒採用イベントに参加したりしました。

橋渡し役を担うこと
事業部とコーポレート組織の橋渡し役として、事業理解を促進するために予実会議の議事録を共有し、事業状況を毎週共有しました。また、2024年4月に多くの新入社員が入社したため、事業部メンバーとの連携を意識的にサポートしました。

信頼関係の構築
1on1を通じてメンバーとの相互理解を深め、相談しやすい雰囲気を作るために元気で話しかけやすい姿勢を心がけました。

すぐに新しいことを始めない
現場やメンバーを理解した上で、過去の取り組みを尊重しつつ必要な変化を加えることを重視しました。

3.異動して直面した課題

法対応の波がなくなり、予算未達が続く状況
バクラク事業では、法対応のニーズが落ち着き、予算未達が続いていました(詳細はfukkyyさんmakiさんのnote参照)が、SaaS事業のスケールにはディストリビューション機能の強化が必要で、これに関連する人員を増やすために異動を決断しました。

採用方針の揺れ
異動後も予算未達が続き、「採用を進めるべきか」議論が繰り返されました。その結果、一部で採用ポジションを絞るなど、関係者様にご迷惑をおかけする場面もありました。

4. 事業サイドのマネジメント経験が活きたこと

事業解像度の高さ
事業開発部とインサイドセールス部の部長経験から、現場のリアルなニーズを理解し、候補者やパートナーに対してバクラク事業の成長過程や組織変遷を自身の言葉で伝えることができました。

シニアメンバーのオンボーディング
上場企業などで執行役員を担っていた方が複数名入社され、早期活躍をサポートするために、入社後に直面する可能性のある課題を事前に整理・準備しました。具体的には、以下のような課題に対応しました。

  • 情報がオープンであるからこそ、情報の流通量が多く速度も速い

  • フルリモートOKであるため、誰がどこの部署をマネジメントしているのかが分からないことや〇〇の課題にぶつかった時に誰にコミュニケーションとれば良いかが分からない

  • いつまでに何を達成していると期待に達しているのかが分からない

  • 早く貢献したいが事業部イシューが分からない

また、社内の役員経験者からのフィードバックを活用し、取り組みを改善しながら進めています。

ハンズオン支援
メラ期以降は私含めて採用チームも組織図を変更を行い、事業サイドに入り、組織支援や業務支援をしていました。

「メラ期」とは
社内には「戦時のマネジメントに切り替える」ことを宣言しました。「戦時」では言葉が強いとのフィードバックを受け、社内では「メラ期」(メラメラ燃えて頑張るぞの意味)と呼び、ファネルの頭から徹底して何がだめで何を変えないといけないのかの改善をこの半年間ひたすらに取り組んでいました。

https://note.com/fukkyy/n/n8d4e2ae0a932

5.HRに異動して感じたこと

謙虚に学ぶ姿勢が重要
過去の経験が無駄になることはありませんが、新たな分野では謙虚に学ぶ姿勢が不可欠だと感じています。

採用をファネルで考える
採用活動もマーケティングと同様、ファネルの視点で課題を捉え、迅速に対応することが求められます。

画像引用先:https://media.bizreach.biz/42852/

凡事徹底に実行する
目標に対して実績の見込みを立て、差分を埋めるという仕事なので、職種に縛られすぎないことが大事です。各ファネルのどこに問題があるのかを把握し、その問題に対して課題を設定し、スピード感を持って解決に取り組むことが重要です。
最終的には、会社や事業にとって本当に重要な問題や課題は何であるのかをしっかりと見極め、適切に判断し、解決に向けて進めることが大切です。

未来思考で進める
人事制度(評価を含む)は、会社の成長フェーズによって耐用年数があるのではないかと考えています。たとえば、「○○年に○○○○人規模の組織を目指すために、○○○○の人事制度を導入しましょう」という形で、現在起きている問題に対処するのではなく、未来を見据えて設計されている印象を受けます。

事業部にいた頃は「なぜ目の前で起きている問題に対処してくれないのか!」と感じることがありました。しかし、人事制度のような仕組みは、ある程度の期間をかけて運用されるものです。そのため、未来を見据えた視点で検討されるべきだと、近くで働く中で実感しています。

人事制度を例に挙げましたが、コーポレート組織に所属して一番ポジティブに感じているのは、「未来志向で物事が進む」という点です。以前は3ヵ年計画を立てるものの、実行の多くは短期的な視点(daily・weekly・monthly)で進められます。そのため、コーポレート組織で未来を見据えた議論に参加することは、新鮮で刺激的な経験となっています。

6. HRに挑戦したことで見えた未来と展望

LayerXでは「戦略マネジメント」「達成マネジメント」「組織マネジメント」の3つがあります。HRとして特に「組織マネジメント」を中心に考えたからこそ、ハイスピードで組織をスケールさせていくことの難しさを感じています。

  • マネジメント構造が増幅していき、正しい情報を流通させることの難しさ

  • マネジメント人材の育成と抜擢の必要性

入社後を支援していく体制を事業部と連携して作っていくことが大事なのかも!と今は思っているので2025年に取り組んでいきたいテーマです。

7. 最後に

興味を持っていただいた方はこちらよりご連絡お待ちしています。

  • バクラク事業が気になっている方(他の事業部が気になる方はご連絡いただければ担当者を繋ぎます!)

  • 採用業務に興味を持っていただいた方(採用業務未経験でも大歓迎です!!)

イベントも運営しているので、気になるテーマにご参加いただけると嬉しいです!イベント情報はこちら

2025年もどうぞよろしくお願いいたします!

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