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コロナ後遺症と診断された方に隠されていた状態。
半年以上良くならないコロナ後遺症。
色々回って、当院へ。
コロナ後遺症もありましたが、もう一つ。
それは"下垂"
呼吸・整体の造語で「下垂」という状態があります。一言でいうと「腑抜け」です。
身体の内側や内臓下垂する強く生じることです。
程度により以下のような症状が現れます。
1. 軽度:主として腰~下肢のだるさや重さ、立っているとすぐつかれる、体力がない、つかれやすい、意欲があるが行動できないという症状を呈します。
2. 中等度(内臓下垂が強くなり上半身も下に引きずり降ろされる力が強くなる)
軽度の症状に加え、自然にしていると上半身を保ちにくい(身体の中心軸がとれない)、頑張ることで保てる、というように上半身にも影響が出る。意欲自体も落ち気味。
3. 重度(内臓下垂によって本格的に内臓の動きが低下してくると起こる)
軽度の症状がさらに強くなりかなり頑張らないと動けない、身体を起こしていられない、鳩尾や胸骨の裏側、喉などの独特の違和感、意欲がなくなるというように著しく生活に支障をきたします。不安や恐怖感が強くなる傾向も人によってはあります。
この方は中等度から重度に当てはまり、
常にある眠気とやる気が湧かない。
8時間ぐらい寝てるけど、仕事がないならこのまま寝ていたい、日中も眠く横になりたい、横になると2〜3時間は寝ている。
本当はやりたい事が溜まっているけど、最低限しかできず、調子悪いと何もできず横になっていて「これじゃ仕事にならないです」とおっしゃってました。
仕事が家でできることもあり、一歩も外に出ない時は1000歩未満。
「痩せたいけど消費カロリー2桁ですよ。笑」と冗談も。
でも食べることしか楽しみがないので、過食傾向で余計に動きたくなくなる。
来院方法は週2回往復タクシー。
5回ぐらい歩いてきたら、自転車買えますよ?笑、と伝えたことありました。
本人はその当時、タクシーが一番合理的でタイパが良いとおっしゃってました。
施術すると一瞬は元気になりますが、戻るスピードがとにかく早く、動ける時は体操してもらいますが辛くて辛くて。
本人も分かっています、運動すること、食事を改善した方がいいことを。
でも、食べる楽しみ、ストレス発散とよりどころなので1番変えたくないところです。
呼吸法や調整法はしなくても日常は変わらないですが、日常の行為に手をつけることは直接の習慣を変えることになります。
このままか変わるか、踏ん張りどころです。
そんなやり取りを続けて半年ぐらいでしょうか、突然スイッチが入り食事量と内容をガラッと変えて、あれだけ歩いてくるのを嫌がっていましたがタクシーから歩いて来院されるように。
人はいつ変わるか分からないものです。
ここから変わるのは早かったです。
1ヶ月ぐらいで、みるみる変わりました。
身体がすごく軽い、歩くの気持ちいい、日中横になることはほとんどなくベースが60%ぐらいに、メンタルのひどい落ち込みも無くなり、調整方も嫌がっていたのがやりましょう、と意欲的に。
以前のタクシーの話をしたら、何であんなに執着してたんでしょうね、あの時は1番合理的だと思っていたんです。身体が辛いと認知や思考も変わってしまうわけです。
今はタクシーもったいない、歩いた方が気持ちいいし、最初は体力的にしんどかったけど慣れてきて片道40分ぐらいは余裕でラジオ聞いてたらあっという間に着いちゃいます。
むしろお店が遠いから歩く機会になって良かったと思うぐらいです。
別人ですか?と思ってしまうぐらいです。
休むのも大事ですが、人によっては奮起しなければいけない時もあります。
元々うつ症状傾向もあったたため、そのまま定着して年数が経ってしまうと抜け出す気力すら落ちてしまうので脱することができて本当によかったです。
素晴らしいです、僕も嬉しいです。
次のステップへ、引き続きよろしくお願いいたします。
【えんじゅ】