私の日本文化プロジェクト
こんにちは
豪州一滴です。
メルボルンは昨日からロックダウンに突入👀
6度目です ろ・く・ど・め
昨日から7日間、外出は居住地から5km圏内に制限
自宅訪問も原則禁止
もう2年目なので慣れた、と言うより
動揺しない心の土台ができました。
基本お家大好きっ子
娘もまだ1歳なのでパンデミックでなくても
家ベースのお世話でバタバタな生活だったはず
わたし個人だけを考えると
全く問題無いんです
ただ
あるプロジェクトが全く進まなくて
実はとてもヤキモキ
私のライフワーク
その名も「Project Magnolia」
この記事トップのイラストは
私の活動イメージをKiyomi Inoue さんが描いてくださいました
メルボルンで春になると美しく咲くマグノリア
モクレン科桃色の花がモチーフです↓
プロジェクトの内容
🇦🇺に来た2012年から始めたので、足かけ10年
活動内容はローカルコミュニティで日本文化紹介
遠い昔にちょこっとだけ日本舞踊を習っていました
その時に教えて頂いた
立居振舞の所作、と
猛練習した渾身の1曲「藪の鶯(やぶのウグイス)」
この
たった2つだけを持ち駒に
沢山の場所を訪れ、
様々な人々と触れ合ってきました。
メルボルンの幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、
多文化共生フェスティバル
ジャパンExpo的な大規模なお祭り
そして介護施設
今までに私のパフォーマンスを
観て頂いた方は5,000人は超えています。
最初のうちはただ踊っているだけだったのですが
披露できるのがたった1曲なものですから
場持ちせず(←当然やw
■お辞儀の仕方
■お扇子の役割や意味
■日本舞踊のテーマ、例えば四季を愛でている
などの説明を加えました(←英語の度胸が劇的アップw
でも
一方通行な文化の伝え方って
しっくりこない🤔
何かいい方法はないか?と考え
トリビア的な要素を加え
■着物の説明(ファスナーやボタン付いてないんよ
■帯の長さ(ぶっちゃけ3-4mあるんやで
みたいな小ネタを
Tシャツ+レギンスで登場して
自分で着物を着ながら説明して
それから踊る!
そう、あの渾身の一曲を!! 笑
というスタイルに落ち着きました
パフォーマンス時間が30分とか
時間に余裕がある時は
プラス♡エキストラ
■日本の新聞見せる(ほら漢字ひらがなカタカナ縦書きや
■お扇子や踊り用傘を触らせてあげる
■浴衣を簡単に着付けて一緒に1フレーズ一緒に踊る
など双方向性のある
異文化体験という形に変化していきました。
介護施設でほっこり
🇦🇺こちらの人はパフォーマンス中に
気軽に質問してくれることが多くて
今でも忘れられない
👵🏻: 「そこにトイレットペーパーも入れていいんかいな?」
👩🏻:「⁉️ そこってどこです⁇」
👵🏻:「そこや、そこそこ!」
彼女は何故か片手にトイレットペーパーロールを持っていたんですよね 笑
「そこ」と袂(たもと)
でした、ここです↓
斬新な発想で
思わず笑みが溢れました
そうだよね
お手洗いに行って紙が足りなかったら🤯トラブル
若者は携帯を持ってなかったら😱パニックだから
袂にぜったい携帯入れたくなるだろし
👩🏻「袂から垣間見る社会学」っぽくて、面白いなー
と
ひとりでジワりつつ
■次回は袂にマックス何を入れられるか
■参加型クイズにしたら盛り上がるかなー、メモメモ
と創意工夫のチャンスを逃しません
若い世代を巻き込む
5年前からは
もう自分が主役で進めていくよりは
若い人を巻き込んで新しい体験をしてもらおうと!
と思い立ちました。
メルボルンにいる日本人留学生をかき集め
新しい企画を考えてもらったり
英語に自信がない子でも
短いプレゼンに挑戦出来るように
プログラム編成を練ったり
ステージママのようなポジションに
私は移行しました
もし有事の際 (最悪みんな当日ドタキャンとかw
私ひとりが着物着て現場に行けば
何とでもなるという自信もあったので
若い留学生達に色々お任せしました。
企画の過程から実現まで
みんなとても楽しんでくれる様子を見て
当日時間通りに現場に入り
プレゼンも緊張だけどしっかりこなす
そんな責任感ある姿を後ろから見て
私の方が彼らから教えてもらったり
得るものが多くありました。
この経験がみんなの将来のどこかで
何かとリンクするかも、とか
親御さんにいい写真見せられる機会をつくれて
よかった、と
何目線なのかな?親でもないし先生でもないけれど
そんな温かい気持ちで彼らを見守って
そして
トリは私の踊り
そう、あの渾身の1曲!!
別名「たったひとつの持ち曲」を
私はドヤ顔で踊っていたのでした 笑
今後の進め方
しかし
このパンデミックで
プロジェクトが全然進んでいないのです
留学生は街から消えてしまったし
特に介護施設は集団感染が起きたら大変
なのでビジター制限が厳しく
パフォーマーを含め
最大2名だけが施設に入ることが許されるとか
そんな状況の中でも
是非来てくださいとお声がけしてくださった
介護施設がありました
感謝しかない🥺
当初は6月訪問予定
でもロックダウンで流れてしまい
今月8月中旬にリスケされたのだけど
再びロックダウン... また延期かも、と
ヤキモキしています。
でも物事は考えよう
発想の転換が大事
プロジェクトは細々とでも続けたい気持ちが強い
だから指をくわえて
不満ばかり言っていたくない
自分なりに前進したい
そんな中
運良くオンラインでお稽古して下さる先生が見つかりました。
先生とはZoom稽古なので
ロックダウンで予定が掻き乱される現実とは正反対
毎週、同じ曜日時間にお稽古
出来ます
ありがたい
もしまた8月訪問の予定が延期されても
その分稽古を重ねられ、踊りの経験値が増えていく
失望より期待が上回るスキームが
偶然出来上がりました。
日本伝統文化とオンライン稽古
パンデミックで
働き方のみならず
生き方にも影響が与えられた、このご時世
いつ何時ロックダウンになってもおかしくない
実世界の不明瞭さに翻弄されながらも
「オンラインの中の確実性」だけが
私の精神安定剤になっている現実
画面を通して先生にご挨拶し稽古が始まる
先生が私と一緒に踊ってくださる
Zoom録画で後日先生と私の違いを観ることも可能
もちろんお稽古ごとは技術を教えて頂く、だけでない
他の方の稽古を見させてもらうとか
毎年の行事へのコミットメント
お月謝は新札で月初、
その月の稽古が始まる前にお渡しする、などなど
総合的なものなので
決してオンラインで代用できるものではない
と言うのが個人的な意見
ですが
時代に合わせて対応できる軽やかさが
ほんとうに必要とされる時が来たのも事実
よし
わたしも波に乗っていこう!と
南半球で密かに意気込んでいます。
最後まで読んでくださり
ありがとうございます♡