人生で1番最初に作ったクッキーの記憶
私が人生最初に使ったレシピ本は、恐らくこれ。
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お菓子と飲みもの
かなり年季の入ったこの本は、
実家の父の妹、つまり私の叔母が読んでいたもので、高校卒業して家を出る時に置いていってくれたもの。
シリーズ全部(15巻まである)が揃っていたように思うけど、私の記憶に残っているのはこの本と編み物の本。
そして小学生だった私が実際に使ったのはこのお菓子の本だけ。
多分、すぐに取り掛かれるのがお菓子の本だけだったんじゃないかなあ。
材料こそ多少揃えなくちゃいけないけど、道具は割と家に揃っていました。
私はいらちなので、すぐできないことはしなくなる。
カフェでお菓子を作るようになって数年。
そこそこおやつ作りというものに慣れていると思う。
そんな私が、人生で1番最初に作ったものを今作るとどんな感じなんだろう?
気になるとすぐにやってみたくなる。
そうだ!あの本が実家まだあったはず。
ということで、山形の実家に電話して早速送ってもらった。
レトロ〜!
古本の独特の香り。そして私がよく開いていたページには汚れが。
表紙を飾っている女性、綺麗だなあ、今何してるんだろ。
と思って名前を見てみると「島田陽子」さんとのことだったのでググりました。
(後でヤマに聞いてみると、有名な方だったんですね!)
なかなかロックな人生歩まれていました。
ついでに撮影は篠山紀信大先生。濃い。
早速このページを見ながらサブレ作り。
ついでにサブレはフランス語で砂のように崩れるという意味があります。
改めてレシピ通りに作ってみると、この本での作り方というのはとても丁寧なものでした。文章も丁寧。
工程の写真がめちゃめちゃ薄いので、よーーーく目を凝らす。
生地を一晩寝かせて型抜き。
この本にも書いているけど、昔は家にクッキングシートが無かったので、アルミホイルにバターをべべべーっと塗っていました。
バターが足りなくなった時はサラダ油。
焼き上がりはこんな感じ。
買ったはいいものの、普段は使う機会がなかった小人型と象型、洋梨型をここぞとばかりに使う。
小人、かわいいっす。
ヤマのアイスコーヒーと共に。
そして実食。
あら?おおおお!
これは!
昔に食べたやつと同じだー!
使ってる砂糖の種類は前と違うし、作り方も今の方が上手になってるし、正直、昔を思い出すとは思ってなかった。同じものができる訳がないよね、と。
でも昔作った記憶の味、そのものでした。
すごーい!すごーい!
そしてこの時思い出した昔の自分。
そうそう、小さい頃の私は焼き立てが冷めるのが待てなくて、まだほのあたたかいまま食べてたなー、懐かしいなあー
でも今食べるとやや甘めに感じるな。
今の私はなら砂糖を減らすかも。
そんなことを考える今の私。
昔の私と今の私が並んで作ったような感覚。
おかしづくりっていいよね。楽しいな。と思ったのでした。