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私のためのオーダーメイドみたいなドラマ『お耳に合いましたら。』

2021年夏ドラマ『お耳に合いましたら。』を観た。今、YouTubeのテレ東公式ドラマチャンネルで、期間限定視聴できる。

公式で「チェーン店グルメ=チェンめしへの愛を語るポッドキャストを始めた主人公の、パーソナリティ成長記&青春グラフィティ!」と紹介される。
主人公高村美園を演じるのは伊藤万理華ちゃん。職場の同期に井桁弘恵ちゃん、後輩に鈴木仁くん。

私の好きなテレビドラマのジャンルは、おおまかに人間ドラマやコメディで、より刺さるのは「ホームコメディ」と「お仕事もの」だ。

もっと細かく言うと、「変てこな女の子とその仲間たち」みたいな物語が大好きで、最近で言うと今田美桜ちゃんの『悪女』、少し前だと高畑充希ちゃんの『同期のサクラ』『過保護のカホコ』とか、日テレ系のドラマに多いやつで、そんなジャンル無いかもしれないけど、好き。ワクワクするし、励まされる。

まさに、「お耳に合いましたら。」は、「変てこな女の子とその仲間たち」なドラマだ。伊藤万理華ちゃんが変てこで、最高に可愛い!

その上このドラマは「美味しい食べ物」と「ラジオ・Spotify」という、私の生活を彩る好きなものでできている。主要キャスト3人も好きな人たちで、まるで私のためのオーダーメイドみたいなドラマ。

夫にそう話すと「SNSでドラマ好きの間では話題になってたよ」と言う。こんなニッチに思えるテーマでドラマ好きを満足させていたなんてすごいな。

チェンめし、Spotify、ラジオ、若者の成長、人間の多面性、コメディ…。詰め込まれたテーマが多いのにとっ散らからずまとまって、でも変てこで可愛くて面白い。

美味しいごはんに全部持って行かれない、ちゃんとぐっときて楽しいコメディで成長譚だった。

構成も面白くて飽きない。
例えば、物語の結びの部分となる、チェンめしを食べながら語り録音する場面。
お持ち帰りのチェンめしを自宅のちゃぶ台に置き録音を始めると、場面はそのチェンめしの店内の映像に切り替わる。
主人公の脳内イメージだろう。店内は暗く他の客はいない。
食事を提供するのは、店員に扮装したラジオパーソナリティ。思うままに食べ語る主人公を励ます役割だ。
毎回違う人で、TBSラジオやTokyo FMなど実在するラジオ局に番組を持つ人たち。
ラジオ好きなら聴いたことはなくても知っている、いや聴いたことないなんてないような、その声をよく知っている人たちだ。
出てくるたびに声が出る、ニヤニヤする。
この人たちが、ラジオ好きな主人公を励ますとき、とてもあったかい気持ちになる。

伊藤万理華ちゃんは、2024年春のNHKドラマに2本出ていて、それがすごく良くて、今後の出演作は全て観たいと思っていたけど、過去作も見れて嬉しい。

ドラマのエンディングテーマに合わせて踊る「お耳にダンス」も最高にキュートで大好き!

こうやってかなりの字数を割いても足りない、要素の多い、説明が難しいドラマだけど、とにかく面白かった。

ドラマ最終話の影響でココイチ食べたのに写真撮るの忘れてた。チェンめし写真ってほぼ撮らない
期間限定ミスド(2019年1月)
見出し画像は、福岡のチェンめし(2019年3月)

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