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【LAA】エンゼルス 戦力分析
お久しぶりです、Kengelsです!
いよいよ開幕がすぐそこということで、開幕ロースターが発表されました。
The squad 🫡#OpeningDay x @chevrolet pic.twitter.com/Khr3hqhxN1
— Los Angeles Angels (@Angels) March 30, 2023
今回はエンゼルスの開幕ロースターについて、各ポジションに立ち入って検討をしていきたいと思います!
ロースターについてはトナカイさんも投稿されていますのでこちらをご覧ください!
各ポジションについて個人的な評価を入れています。
A ◎素晴らしい!!
B ○よさそう!
C △どうかな
D ×きつそう
あくまで目安で、僕個人のニュアンスを伝えるためのものです!
野手
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打線は開幕戦のもので、対左投手用です。
打線は下位でも点が取れる陣容になり、期待できるのではないかと思っています。守備走塁にはそこまで強みがありませんが、重量級の打撃で引っ張っていく展開に期待したいです🔥
ポジション別にも見ていきましょう!
キャッチャー (B)
-O'Hoppeが期待通りに活躍できるかが鍵
・Brandon MarshとのトレードでやってきたO'Hoppeが開幕スタメンです。昨季AAでOPS.960と火を吹き、守備にも高い評価があるO'Hoppeがメジャーに適応できれば有数の強さになりうるポジションでしょう。
・反面、トッププロスペクトでも適応には不確実性があり、また控え捕手の層の薄さからするとO'Hoppeが活躍できなければ総崩れとなる可能性も否定できない分B-も入れていますB評価に留めています。活躍に期待したいです!
【4/3更新】
はやる気持ちを抑えあえて辛めにつけていたのですが、O'Hoppeが開幕3試合で早速素晴らしい活躍を見せているので、少し低くつけすぎだったと思い直し、例外的に評価をB-〜B→Bに上方修正しました!
内野 (B)
-最大の課題だったデプスを的確な補強で強化
・昨シーズンの内野は、Rendonの長期離脱や Walshの怪我による不振の打撃を受けました。
例えば下の画像は象徴的で、サードをある程度守った選手が7人いましたが、Rendon以外は全員WARがマイナスで、チーム低迷の大きな原因となりました。
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・今オフはその反省を受けて、デプス強化を重点的に行いました。内野ほぼ全ポジション守れるUrshelaとDruryを補強しています。上のようなWARのマイナスをプラスにまで引き上げることが、今のエンゼルスにとってはスター選手の獲得以上に重要だったと思っています。
多少の怪我や不振には倒れない布陣になったといえそうです。
・とはいえRendonとWalshがまた離脱or不調なら内野の小粒感は否めないのが評価をBに留めた理由で、この2人はエンゼルス全体の行方を左右するキーパーソンといえそうです。
※Walshは開幕ILになりましたが、現状2週間ほどで復帰予定です。Lambはそれまでに成果を出せたら控えとしてロースターに残るかもしれません。
【訂正と更新】
治療は2週間のプログラムで回復に向かっているという情報があったものの、復帰の具体的な時期は決まっていないようです。
外野 (A)
-Ward-Trout-Renfroeの外野はメジャーでも屈指
・好成績が期待できる3選手の陣容です。Troutは説明不要ですし、Renfroeも直近2年で60HR、2年連続OPS.800超と安定しています。そしてWardは、昨季壁への激突で長らく不振に陥りながらもシーズントータルでは好成績を残しています。
・PhillipsはこのSTでもOPS.500台と打力への懸念を払拭できなかったため、スタメン3人のオフ時はRengifoらがひとまず外野を守りそうです。とはいえエンゼルスは守備走塁に強みを持たないということもあり、トップクラスの守備走塁を誇る彼にも役割はありそうです。
・スタメン3人の誰かが怪我をした場合、MoniakかAdellのどちらかがスタメンとして昇格するものと思われます。特にMoniakはこのSTでOPS1.185と大暴れしています。
DH (A)
-大谷翔平
大谷がシフトを敷かれた割合は88.3%と、左打者の平均55.0%よりはるかに高く、100打席以上立った490選手のうち21位でした。今季からスタートするシフト規制でさらに成績が上がる可能性があります。
今年も投打に期待したいところです!
野手陣は以上です。続いて投手陣です!
先発投手 (B+)
-活躍が望めそう & 若手主体の伸び代
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・昨シーズン、エンゼルス先発の防御率3.67とfWAR15.3はメジャー30球団中6位に位置しており、実は良かったのですが、今年も強いと思っています。
・特筆すべきはローテーションの若さでしょう。新加入のベテランAnderson以外はみな20代で、特にSandoval, Detmers, Suarezの3人はメジャー2-4年目の若手ながら全員2021-22シーズンにかけて顕著な進化を見せており、今年もさらなる成長を予感させます。
・数ヶ月以上の長期離脱をあまりしていない投手が多いのも強みだと思います。過去数年IL入りは見られるものの長期離脱のリスクはそこまで高くなさそうなのと、離脱の場合もCanningやSilsethらデプスが一応の役割をこなせそうな点が、評価をBでなくB+にしている理由です。
・6番手のDavidsonは与四球の多さが課題の1つで昨季成績を残せませんでしたが、STでは17.1回で4四球と改善を見せ先発6番手に選出されました。
5番手までの中5日登板によって彼の登板回数を少なくでき、開幕後しばらくはリリーフで出場予定です。
リリーフ (C+〜B-)
-堅陣を築く可能性もあるが、懸念あり
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・リリーフは正直成績が読みにくい部分も大きいのですが、他のポジションより懸念があるかなと思っています。ただし、もしベテランたちが実力を発揮できれば堅いブルペンになるポテンシャルも秘めていると思います。
・Estévezが多くクローザーの役割を担う予定ですが、彼固定というわけではなく、相手打者の左右や上位下位、前日までの起用など、シチュエーションに応じて他の投手たちもセーブ機会を担う見通しです。
・新加入のEstévezとMooreがST防御率10点前後と苦しんでいるのはC評価がちらつく一因ですが、春先の少ないイニング数でのデータではあるので過度に気にする必要はなさそうです。
総括
リリーフには懸念があるものの、全体としては限られた補強資金と放出可能対価のなかでしっかりまとまったチームを作ったなという印象です。
どのポジションもある程度怪我に対応できそうなのが過去のエンゼルスにはなかったところで、万全の陣容とは言わないまでも少なくともコンテンダーは名乗れそうです。
ア・リーグ西地区ではアストロズが依然として強さを見せているものの、マリナーズやレンジャーズを上回り地区2位に座るという展開も大いにありうると思っています。地区優勝も全然夢ではないはずです。もちろんまた沈む可能性もありますが…😭
個人的には、アストロズに次いで地区2位フィニッシュ、ワイルドカード2枠目でプレーオフに進出すると予想しています。
そして、WBCで代表チームの核として短期決戦を味わった大谷やTroutらを中心に、大谷のFA前ラストイヤーにエンゼルスが悲願のワールドシリーズ優勝を成し遂げる、というのはさすがに出来すぎでしょうか。
しかし期待するだけならタダ、浮いても沈んでもエンゼルスの今年を見守りたいです!
それではまた。
【出典】
下線が引かれている箇所にはリンクが付されています。また、ヘッダーには著作権フリーの画像(Unsplashより)を用いており、選手のデータはMLB.com、MiLB.com、FanGraphs、Baseball Savantを参照しています。