◎持続可能な働き方改革◎エストニアで働いて感じたこと◎
日本では「働き方改革」と叫ばれ、色々な取り組みを現場では行われていると思います。
私も以前は教育現場にいましたが、「ブラックでしょ」と言ってもいいほどの拘束や縛りがあり、ストレスを日々溜め込んでいたと思います。
しかしその裏には、夜遅くまで仕事をしたというような「自分はこんなに仕事をしているんだ!!」という自己満足の世界だと思っています。
いやいや、要領よく定時に仕事を切り上げてさっと帰る方が、かっこいいと私的には思っていました。だから、(これは教育現場での話です)働き方改革だと「NO残業デー」というのを掲げている日にも限らず、だらだらと夜遅くまで仕事をしている人はどうかなと思ってました。
結局、「働き方改革」と叫びつつも、それに逆らって働き、自分の首を自分で締めて、それを会社(教育現場では学校や教育委員会)のせいにしているのは、おかしな話◎
さて、エストニアの寿司レストランでのバイトが始まり、1ヶ月が経ちました。ついに初給料ももらい、ウキウキしています。笑
時間帯シフトが特になく、
平均10時〜22時という12時間労働!!
これを4日連続勤務!!!
という私には考えられないバイト労働をしているのですが、このレストランで働く人たちはみんな2〜3年以上勤めている人たちばかり。
週末は23時半まで勤務!!
ほぼ毎日出勤しているスタッフもいる。
なぜそんなに続けられるのか?
それを、日本でも是非取り入れていただきたい「持続可能な働き方改革」として紹介していこうと思います!!
エストニアの労働時間
前にも述べたように、時間帯のシフトが特にありません。
レストランのオープンが10:00〜22:00だったら丸々勤務が普通。
オープン前の8:00からの勤務だったら早く上がるということがある。
そのままクローズまで働くことも。。。
平均労働時間は11時間!!(私の場合)
シフトは日本と同じで、前月の20日までに自己申請。
「anavailable」で働けない日を指定する。
早い者勝ちのようで、指定した日にちを備考欄に。
え?じゃあ、それに指定しなかった日は全部入れられるの!?
と思いますよね。
だからこそ、自分で働きたい日を決められるようです。
エストニアの時給
私が働く寿司レストランは、タリンに4店舗展開指定ます。
最近観光地であるold town内に新店舗オープンしたばかり。
キッチンもウエイトレスも、時給は同じ金額。
一緒に働く友達曰く、「みんな5ユーロで同じ」
だそう。
仕事内容が、専門的出会っても、同じ時給みたいです。
ちなみに私は、トライアル期間ということもあり、
オーナーに呼び出され、
「マリ、いくら欲しい?」
とストレートに聞かれました。笑
そこでたくさん欲しいなんて言えない性格もあり、
「みんなと同じ分はいただけません。」
と、かなり本心で言いました。
ということで、時給4.5ユーロからのスタートになりました。
初めトライアル期間は3.5ユーロと聞かされていたので、
かなりもらえることに喜びを。笑
日本の時給の半額以下ですが、こちらの物価や家賃を考えたり、労働時間が長いということも考えれば、安いと感じますが、こちらで生活するには十分の給料になるわけです。
休憩時間の設定
こんなに長く拘束されるということは、それなりに休憩時間があると思いますよね。
休憩時間はないんです。
え?12時間ぶっ続け労働!?
そこが、日本とは違うところです。
休憩時間がない=いつでも好きな時に休憩できる
ということです。
もちろん回数指定もなし。
好きな時に好きなだけ自分で休憩を取ることができます。
好きな時に食事も取れるし、外へですこともできたりします。
しかし、忙しい時は別ですね。
手が空いている時は、
自由に携帯を見たり、座ったり、話をしたり、
拘束感を感じない職場です!!!
福利厚生について
たとえバイトであっても、レストラン側からの保険に入ることができます。
「マリ、保険に入ったら、医療費は無料になるからね。」
と言われました!!
なんて素敵な!!!
そのほかにも、
アディダスの商品を40%オフで買うことができたり、
ヨガ教室を安い料金で受けることができたり、
「マリ、ジムに通いたいかい?」
「ここで働いていたら、無料でジムに通えるよ。」
「マリ、マッサージ受ける?」
え?え?
その日は、スタッフのためにマッサージ師の人が来ていて、
1人15分ずつマッサージを受けることができたのです!!
エストニア人の働き方
エストニア人と言っても、キッチンの中は、ほぼロシア人。
「No stress !」
という言葉が毎日飛び交っています。
本当にその通り。
仕事内容は1日ごとに細かく別れていて、内容も明確。
みんなそれぞれ自分の役割を果たし、
何もすることがなければ自由に休む。
無駄なことはしない。
日本では、役割以上のことを求められ、
常に上司の目を氣にして、
何もすることがなければ、探してでも動こうとする。
何もしていないことが、仕事をしていないと思われると感じて。
でもここでは、そんなことは一切求められません。
自分の役割をこなし、
手持ち無沙汰を氣にすることなく、
ストレスを感じることなく、
のびのびと自由に仕事をしています。
逆に必要以上のことを、
良かれと思って動くと、
「マリ、何してるんだ!!そんなことはしなくていい!!」
と逆に言われてしまいます。。。
でも、みんな仕事速いんです!!!
みんなめっちゃ要領よくこなしています。
長く続けられる仕事
ここのレストランでは、ほとんどのスタッフが2〜3年以上働いている人たちばかりです。
前にも述べましたが、福利厚生もあり、みんな自由に楽しくのびのびと働いているからと私は思います。
毎日キッチンでは笑い声やおしゃべりが響いています。
毎日ガンガンに音楽が流れています。
失敗を攻める人もいません。
オーナーは毎日一人一人のスタッフに声をかけています。
「マリ!!調子はどう??上手くいってる??」
本当に毎日。
持続可能な働き方改革
「外国人は働かない。」
という勝手なイメージでいました。
でもそれは違っていました。
働かない人なんていない!!
お互いが自分の役割を認識し、
自分のやるべきことをしっかりと理解し、
要領よく、やる時はやる!!やらない時はやらない!!!
誰もストレスを感じず、
自由に楽しい職場。
これこそが持続可能な働き方改革ではないでしょうか。
「文化の違い」という言葉では何の解決にもなりません。
私もだんだんとこのことを理解し、楽しく働けるようになりました。
これだったら、辞める人なんて出てこないでしょうね。
だらだらと仕事に時間をかけ、
自分はめっちゃがんばってる!!
あー今日もがんばったぞ!!
と言いながら、自分で自分の首をしめていたんだなと感じます。
こんな働き方が、
日本でもできれば、働きすぎでストレスを感じる人が減るのになと。
持続可能な働き方改革というものを、強く望みます。
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