日本クローゼットツアー(16)まさか!ここに行く事になろうとは、、、
こんにちは。前回からの続きです。
バンドのツアーは無事終了、全日程すべて終わったので、
さっそくもう次の日に、監督兼カメラマンのジェフは早々にアメリカに戻る事になりました。
しかし。
羽田出発が夜。その日の昼間は時間があり、日本での最後の貴重なオフ。
後で、後悔しても、もう遅い。。。。涙
ジェフが行きたかった所、
それはどこだったかというと、、、
こちらです!!!
ラーメン二郎!!
このトッシュの浮かない顔をごらんください。笑
私とトッシュは、(ゆるいですが)肉は食べないが魚は食べるというペスカトリアン! 動物の肉はもうここ10年、ほとんど、食べてないのです。
しかし、今回のツアーでいろいろお世話になったジェフのために
まあ、一回くらい、仕方がないか。。。。と、ふたりで。
腹をくくりました!!
もともと特にラーメンが嫌いというのはありませんが、高齢者になるとあのギトギトしたビジュアルを思い浮かべるだけでも、胸がいっぱいになるので、(感動して、じゃないですよ。笑) 同年代の方はお分かりになると思いますが、、、。
しかし、おそらくこんな機会でもなければ、私とトッシュは一生行く事はなかったと思うので、怖いもの見たさ?で、挑戦する事にしたわけです。
行ってみると、当然ながら、人の列でした。
多分、、、30人くらいでしょうか?
ほとんどが男性。若い女性が一名いました。勇気ありますね。汗
そしてほとんどがおひとり様で、友達とか家族ときました〜なんていう人はひとりもいません。当然っちゃー当然ですね。汗
そこに私(金髪)と白人男性、そして、日本人に見えるが英語圏のジェフ
ですよ!!
もう、観光客的ムードがバレバレで、まあトッシュとジェフにはそういうプレッシャーなどなかったと思いますが、私からしたら、並んでる人全員から、
お前らのくるところじゃねえ〜んだよ!
と、睨まれているような気がして、冷や汗もんでした。
この列ってどのくらい待つんですかね?とか、どこで食券を買うんですか?なんていう初歩的な質問は、死んでもできないムード。汗
なので、ただただ自分で観察して、ここのルールを学ぶしかありませんでした。
そして見てると、だんだんわかってきた。
列は一列。道路寄りの方に並んでいて、列が長くなり、他の車の邪魔になるようだったら、そこで途切れ、何メートルか離れて、また列がはじまる。
こういうのは、日本人なら当たり前かもしれませんが、海外にいると、このルール厳守に一種の美学を感じえません!
とにかく、ここのしきたりを学ばねば!と、私は、ふたりに列に立ってもらったまま、ひとりだけ、店の方に歩いて行って、中を覗いてみた。
そうか! 列がカーブになっているところに、食券の販売機があり、列が丁度その前を通過する時に、食券を買うシステムだ!
メニューはシンプルなものだと、大か小しかない。
そして、その場で即決しなければならない。
中は、10人くらいのカウンターで、喋っている人はだれもいない。ただラーメンを啜る音とオープンキッチンのノイズがするだけ。
そして、
誰かが終わったら、さっさと立って店を出るので、その空席に順番にすわる。
すわったら、食券をカウンターにおく。
ふきんが置いてあるので、自分の前を拭く。
待っている間に箸、水は自分で用意する。
終わったらどんぶりをカウンターに戻す。
「ご馳走様」といいながら、さっさと席を立って帰る。
これらをすべて、無表情、無言で行う。
(最後の「ご馳走様」も無表情。まちがって、微笑んでも、NGです)
以上の情報を得て列にもどり、さっそく彼らに一部始終伝えた。
彼らもオッケーといって、決意したように頷いた。
そうして、かれこれ20分くらい待っていたら、もう入り口の前。
いよいよ本番だ!
緊張して立ってたら、席が偶然ふたつあいたので、まずは、トッシュとジェフを目配せして座らせた。
もうジェフは興味津々で、ウキウキが隠せない様子。
トッシュは禅僧のように、空を見つめている。
ふたりとも私が言った通りの一連の行動、まずプラスティックの食券をカウンターの前に出して、ふきんで前をふいて、、、。と、やっているのを確認した。
そしてラーメン様がやってきた。笑
私の方が、まもなく、その三つとなりが空いたので、そこに座った。
その瞬間に、トッシュのとなりの席も空いたので、そちらに移動しようとしたら、
すぐに、
席の移動はやめてください!!
とカウンターの中にいる人から大声で注意された。
たったのわずが10秒くらいの差ですよ!!
ひえ〜!!
はいはい。わかりました、、、。
ルールはルールですよね。。。すみませんでした〜。
と、元の席にもどって、食券をカチっと置いて、ラーメンが来るのを待った。
そして。
私のは大盛りではなかったのですが、、、驚きましたね。
その脂っこさ!!!
予想はしていましたが、なんせ、脂そのものがはいってましたわ。笑
あのチャーシューの白い脂の部分がありますよね?
あの部分だけが、拳骨くらいの塊になってて。どーんってはいってるんですよ。チャーシューのデカいのだったら、まだわかりますが、あの脂の部分のみ。偶然といえば偶然だったのかもしれませんが。
ジェフを見たら、無茶苦茶嬉しそうで、いつものあのはしゃぎっぷり!
私があれだけ、喋るな!って言っておいたのに、小さい声で、きくんですよ。
あのカウンターの中ににいる人が、ジロ〜?
ジロー?かな?? ジローだよね?? ね? ね?
って。
もーーーーーー知らんがな!!!
さっさと食べろや!!!
結局、私は最後まで食べれませんでした。
ジェフが食べ終わった時点で、私もトッシュも箸を置き、店を後にしました。
もう、おいしいとかおいしくないとか、そういうレベルではなかったです。
今回いっしょにツアーで回った、日本在住のジョンさんが、きっぱりと
僕は行きませんよ。
と言った意味がわかりました。 彼はいつも正しいです!苦笑
ジェフに感想は?って聞いたら、
美味しかったけど、なんか、体の中を洗浄しないと、という気分!と言い出して、それで、3人でカフェに言って、とりあえず、お腹を落ち着かせました。
後で、調べてわかったのですが、このラーメン二郎というのは1968年からやっていて、ひとつの文化圏を形成しているんですね。
いやはや、全く知りませんでした!!
コアなファンはジロリアンとかジロリアンヌというらしいです。笑
楽しみ方もいろいろで、サブカル的な用語もあったり、情報交換の場などもあるみたいですね。
興味深い体験をさせてもらい、ネタとしてこうやって書けたので、よかったです。
しかし、自分は生きている限り、もう2度と行く事はないと思います。
もう思い出すだけでも、胸がいっぱいになるので、今回はこの辺にさせてください。
読んでくださり、有難うございました。
L*
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