終わったあとの関係
雇用保険受給の仮手続きを行うためにハローワークに行ってきた。結論から言うと、仮申請はできなかった。会社が離職票発行に必要な脱退届という書類をハローワークに提出していないためである。仮手続きは、離職票が届かない際に行うものだが、企業がこの必要書類を提出していることが前提で行われる。書類を出しているが、発行に時間がかかったり送付に時間がかかったりしたときの対処法である。
しかし、この手続きに必要な書類が存在しなければ、ハローワークは何もできない。そりゃそうだな。そのため、この書類提出が行われていない私は仮手続きもできない状況であり、確認請求を行い、会社が書類を提出してくれるのを待つしかないのである。ただ、職業訓練に関しては失業給付とは連動しておらず、離職票が存在しなくても受講手続きが行えるとのことだったので私の不安要素は1つ解消された。ありがたい。
でも。ほんとうに、いやになっちゃうな。今までお世話になってきたし、きちんと資産管理はしてきたから書類手続きによって給付が遅れるのは、そこまで苦しくはない。向こうの事情もあるのだろうし。遅れがあるのは、仕方がないのかもしれない。いや、早いに越したことはないけれど。けれど、倒産通知から退職手続きまでに、退職証明書と離職票の発行はお願いしていたのだ。証明書だけ送られてきたため、離職票の発行手続きに関しては会社に2度、お願いをした。
「大丈夫、してるよ」という言葉はいったいなんだったんだ。もう、雇用契約が切れたからどうでもいいのか。大丈夫って、どういうことだったんだ。いっそのこと、無視してくれればもっと早く請求手続きに踏み切れたのに。もうどうしようもなくて、これから関係がないだけに虚しさが広がる。退職証明書だけでもあってよかった。請求を行うときの証拠になるから。離職票だけじゃなくて、退職証明書を請求した過去の自分、えらいな。助かった。
「これからもっと頑張っていこうね」と、4月に予定していたイベント参加の為に新しく作ってもらった200枚の名刺が、箱から1度も出されることなく燃やされる。これから、それから、の考えていた未来が消えて、離職票たった1枚で今まで良好に築けていたと思っていた関係性の儚さを知る。やはり、いろいろ準備をしておくべきなのだろう。何に関しても。知らない、は言い訳にはならないし、身を守るすべにもなりはしない。