夢26.くだらない夢
りゅう
「僕はジェスティマン!みんな笑顔にする!」
クラスメイトA
「何それ、キモい。」
記憶は曖昧だけど。
僕は小学4年生の頃、ジェスティマンだった。
何故ジェスティマンという名前なのか、
もう覚えていない。
何をきっかけで生まれたものなのかも、
分からない。
ただ、小学5年生になる頃、
親の都合で引っ越すことになり、
転校した時のことを覚えている。
………
…
お別れの色紙に友達が書いてくれたこと。
クラスメイトB
「ジェスティマン今までありがとう!」
クラスメイトC
「ジェスティマンはいつまでも俺たちの中にいる」
担任の先生からは、
「高瀬君はいつもクラスメイトを笑わせてくれていました。」
と親に言ってもらったことがある。
ジェスティマンは少なからず
友達を笑顔にしていたんだ。
一部のクラスメイトには
馬鹿にされたことだけど。
ジェスティマンになる夢は、叶っていた。
夢はね
「くだらね!」って
人から馬鹿にされることがある。
誰からも称賛されず、
認めてもらえず、
影でひっそりと、
夢を叶えると意気込むけれど、
なかなか理解してもらえない事に涙する。
僕たちは夢を持つ。
何故?
自分を認めて欲しいからさ。
親、友達、先生、皆んなに、
自分には価値があると、
目に見える形で証明したいのさ。
僕たちは夢を持つ。
自分の価値を伝えるために。
でもね、
多くの場合、
夢は尊重されない。
一時の興味で終わってしまう。
誰も本気で応援してくれない。
馬鹿にされる。
呆れられる。
無視される。
人はみんな
自分の夢を尊重してほしいと思っているのに。
自分を見てほしい。
自分を褒めてほしい。
自分を認めてほしい。
自分を、自分を…
みんな必死だ。
だから、
君だけは、みんなの夢を尊重してあげてね。
君はジェスティマンだから。
人は、話を聞いてもらった時、
尊重されていると感じた時、
幸せになれる。
感謝!
りゅう
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