禅と精神医学 (平井富雄) (3)
恩田彰の言葉「生き生きとした新鮮な心が、座禅によってもたらされ、それが創造力の母体となる」「心身鍛錬の必要性」「生命感情回復」「パスカル・生の存在論」「数息観」「病的不安と健康な不安」「自然の不安をもつ人間存在」「円寂する心」「ストレスがすべていけないのではない、不安があってはノイローゼになるというのは誤った考え」「現実を避け、現実をあまりに苛酷と考える二次的不安(浮動性不安)↔人間の復元力」「進歩のもとになる不安」「キルケゴールと死の不安」
「健康な不安が、病的な不安に転化しない人間の努力」「海水に増減なく、並立つ波浪はあるもののそれに負けない人間の持つ、退転無き心の柔軟さ」
「是を以って諸仏は一大事因縁の為に世に出現し、直に衆生をして仏の知見に開示悟入せしむ」
「一大事=自然に人間に備わった復元力」「ストレスに抗するからだと心の区別なき医学的な働き」ヤスパース「因果律で人の心は律しきれない」
「寂静無漏の妙術、是を座禅という」
「仏性をもつ自分自身を自覚できる」「心を輝かす新たな自己」「雑知・雑解を離れる」
佐久間鼎(かなえ)東京大学教授「神秘体験の科学」「三味の心理」
「一心不乱」「専念」の心理「黙照体験」「一如の心理」「注意集中に心的機能」「世法仏法を抛下」「考えというものは、いつもフラフラとただよっていても、考えている限りいつか必ず結実するもの」「不安と劣等感のうずまいている心の病根」「一実の真心」「注意集中、専念、関心、持続できる心」「仏道の正門なること」(p81まで)
【雑感】人間に心が備わっているのは、それを体験的に探求し、その構造を解明し、心のスキルを体得していくためではなかろうか。
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