![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70548139/rectangle_large_type_2_f91718072d0060e860ab58757ed86214.png?width=1200)
ストリングス音源を効果的にレイヤーする方法
巷には無数のストリングス音源が存在しますが、そのどれもが個性を持っていながら(個性的であるからこそ)オールマイティなものは一つとして存在しません。
誰しもが生のストリングスの録音をイメージしながら打ち込んでいると思いますが、その際に異なるストリングスライブラリをレイヤーする(重ねる)という手法を取る人は少なくないのではないでしょうか。
本記事では闇雲にレイヤーするのではなく適切にサンプルの組み合わせを選ぶことによって何が達成できるのか、また効果的に打ち込みの問題点を解消するためのポイントを解説します。
レイヤーが成功するとこういう音が生録音無しにデスクトップ上で表現出来ます。
SpitfireのAppassionata StringsとSymphonic Stringsを組み合わせて鳴らしてみました。厚み自体は大編成だけどレガートがボヤけず、どちらかが変に浮いたりもしないので良い組み合わせだなあ。タイミングは全部グリッドにガチガチに合わせてあります。 pic.twitter.com/sAWIO4xQzS
— Godspeed/青木征洋 (Masahiro Aoki) (@Godspeed_ViViX) January 23, 2022
記事の後半には具体的な製品名が出てきますが、それらを持っていなくてもどういった性質のものを組み合わせると上手くいくのか考える手がかりが得られるのではないかと思います。
打ち込みのテクニック、手法に関してお悩みの方は下記の記事を併せてご確認下さい。
なぜストリングスをレイヤーするのか
その方がレガートが良い感じになるからです。単品で聴くと不自然な2つの音源の打ち込みが、重ねると何故か良い感じになったという経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、何でもかんでも混ぜれば良いというものではありません。重ねた分だけ個性は失われていき結果的にフェイク感が増してしまいますし、マシン負荷もどんどん高くなっていきます。
ここからは、良い感じになる音源の組み合わせについて解説していきます。
組み合わせの大原則
ストリングスの音源をレイヤーする時は同じ役割のものを重ねないのが非常に重要です。2つのサンプルはお互いの弱点を補い合う組み合わせでなければなりません。例えば次のような組み合わせです。
ここから先は
¥ 1,000
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?