青木征洋 / Godspeed

作編曲家、ギタリスト、エンジニア。代表作: ストリートファイターV、Bayonetta…

青木征洋 / Godspeed

作編曲家、ギタリスト、エンジニア。代表作: ストリートファイターV、Bayonetta 3、Astral Chain、戦国BASARA3、FF15 Comrades、音ゲー楽曲(チュウニズム、GITADORA、太鼓の達人、Cytus II等)、G5 Project、G.O.D.。

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AIの台頭に伴い、我々人間にはAIと正しく向き合うための賢さが求められるようになりました。 本メンバーシップでは、音楽制作においてAIに騙されずAIに正しい仕事をさせるために基礎的な知識を身につけるためのnote記事(有料無料問わず)を先行公開したり、過去の有料記事をシェアしたり、有料記事でも公開していないような深い部分の技術の話をシェアするメンバーシップです。 基礎は初歩ではないため、平易でない内容も扱っていきます。また、AIの使い方を説明するメンバーシップではありません。

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インボイス制度の音楽家への影響

インボイス制度とは「消費税1円残らず全員から絶対徴収する制度」です。 2023年10月からインボイス制度が始まりますが「フリーランスの危機!!」と叫ばれていることは知っているけれど音楽家に何の影響があるのか知らない方もいるかもしれません。そもそもインボイス制度を聞いたことが無い方もまだまだ多いと思います。 この記事では何もそのあたりに詳しくない僕が詳しくないまま、詳しくない人にも共感してもらえそうな言い方でインボイス制度の影響に言及してみます。 読み進めてみて「わからん

    • UAFX KNUCKLESで勉強したレクチの話

      私のように「シミュレーターではMesa BoogieのDual Rectifer(以下レクチ)を触ったことがあるけど実物のことはよく知らない」というギタリストは世の中に意外と多いのではないかと思っています。 先日Universal AudioからリリースされたUAFX KNUCKLESはまさにレクチを再現したものだったため、これを触っているだけである程度レクチに詳しくなれたという話を本記事では書いていきます。 レクチをずっと触ってきた方からすれば今更な話しかしませんが、実

      • 「自分が喋る動画」を撮る時のポイント

        カメラの前に座って喋るなんて機会、そう頻繁にあるものではないかもしれませんが、いざやらないといけなくなった時に急にカメラの前に座らされると上手く言葉が出てこないなんてことは往々にしてあると思います。 本記事では何かしらの事情で自分でカメラを回しながら喋らなければならなくなった時に視聴者がストレス無く見られる映像にするために私が気をつけていることをいくつかご紹介します。 動画を撮ることに限らず人前で発言する時に全般的に役に立つ知識も含まれるので、例えば普段の会議での発言等を

        • オーケストラテンプレートをどう作るか

          オーケストラテンプレートを作る際のキースイッチのメリットとデメリットは以前の記事で紹介しましたが、実際に私が最近どのようにテンプレを組んでいるかを紹介していきたいと思います。 だらだらと自分のやり方を書いていくだけなので、環境が違う人には読みづらい文章になってしまうかもしれません。 コンセプト私がテンプレートを作る時のコンセプトというかゴールみたいなものを纏めてみると以下の通りです。 少ないトラック数 打ち込みの時にマウスを触る回数が少ない なるべくライブラリを混ぜ

        • 固定された記事

        インボイス制度の音楽家への影響

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          オーケストラテンプレートをどう作るか

          オーケストラテンプレートを作る際のキースイッチのメリットとデメリットは以前の記事で紹介しましたが、実際に私が最近どのようにテンプレを組んでいるかを紹介していきたいと思います。 だらだらと自分のやり方を書いていくだけなので、環境が違う人には読みづらい文章になってしまうかもしれません。 コンセプト私がテンプレートを作る時のコンセプトというかゴールみたいなものを纏めてみると以下の通りです。 少ないトラック数 打ち込みの時にマウスを触る回数が少ない なるべくライブラリを混ぜ

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          生ドラムのミックスで気をつけること

          ここ10年ほどですっかり打ち込みのドラムが市民権を得ましたが、それでも決して生ドラムを求める声が止むことはありません。しかし、生ドラムをかっこよく聞かせるためには打ち込みドラムのミックスの技術以上のものが求められます。 本記事では生ドラムのミックスで気をつけるポイントを挙げつつ、それらをカバーすることで打ち込みのドラムのミックスも少し上手くなるようなものを目指します。 録りが肝心生ドラムのミックスは打ち込みと違って後でドラムのキットを交換したり部屋を移ったりチューニングを

          生ドラムのミックスで気をつけること

          スピーカーIRを録る時のポイント

          インパルスレスポンスがスピーカーキャビネットの特性を理論的に再現しきれないことは下記の記事で説明しました。 しかしマーケットではIRを使ってキャビネットのシミュレーションを行うプロセッサーやプラグインがいまだに主流で、実際に出回っているIRの品質も10年前と比較すると飛躍的に向上しています。 つまり、IRによるキャビネットシミュレーションは2024年現在においてもなおギタリストにとって重要な技術であり続けています。 そこで、自分が持っているキャビネットのIRを自分で収録

          スピーカーIRを録る時のポイント

          オーケストラのミックスでImagerが役に立つ理由

          オーケストラのミックスは定位と音量でほとんどが決まると言っても過言ではありませんが、その定位を決める時にImagerが結構役に立つので最近気に入って使っています。 オーケストラの音量バランスの取り方については下記のマイクポジションの記事をご参照下さい。有料記事ですがメンバーシップに加入されている方は読めるようになっています。 Imagerを何に使うのかImagerでは定位の操作を行います。と言っても全てのマイクポジションに対して無闇に使うことはしません。また、打ち込みのオ

          オーケストラのミックスでImagerが役に立つ理由

          オリンピックが浮き彫りにしたゲーム音楽のコンプレックス

          はじめにもう3年も前のことになるためすでに記憶が薄れている方も少なくない(私もそう)ですが、東京オリンピックの入場のシーンでゲーム音楽の音源が多数使用されたことを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。 が、このゲーム音楽の使用のされ方が見方によっては雑に見えてしまった、言い換えるとゲーム音楽を作る人達が抱えるコンプレックスにつけこまれたように見えたため当時いろんなところで物議をかもしていました。 ゲーム音楽のコンプレックスとはゲーム音楽のコンプレックスとは、ゲーム音楽

          オリンピックが浮き彫りにしたゲーム音楽のコンプレックス

          DAWによる音の違い

          DAWによって音が変わるという言説はインターネット上でまことしやかに囁かれ続けて久しく先日のiZotopeの配信でもこの点について言及したのですが、本当に音に差が出るか否かについてもう少し深く確認しておきます。 その前にこの記事を読んで気分を害する可能性があるという自覚のある方はこちらの記事を先にご覧ください。 おさらい: 「音が違う」とは何か上記の記事の中でも論じていますが 測定した際に数値上の違いが現れる その違いを人間の聴覚で判別できる 耳で聴いた時に違う音だ

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        記事

          生ドラムのミックスで気をつけること

          ここ10年ほどですっかり打ち込みのドラムが市民権を得ましたが、それでも決して生ドラムを求める声が止むことはありません。しかし、生ドラムをかっこよく聞かせるためには打ち込みドラムのミックスの技術以上のものが求められます。 本記事では生ドラムのミックスで気をつけるポイントを挙げつつ、それらをカバーすることで打ち込みのドラムのミックスも少し上手くなるようなものを目指します。 録りが肝心生ドラムのミックスは打ち込みと違って後でドラムのキットを交換したり部屋を移ったりチューニングを

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          キースイッチのメリットとデメリット

          今回はDTMの打ち込みに関する話です。表題のキースイッチについて聞き馴染みが無い方はこちらの記事もご参照下さい。 特にオーケストラのような、奏法の豊富な楽器を沢山使う編成で編曲を行う場合、DAWプロジェクトはどうしても大規模になってしまいがちです。なので、制作時にプロジェクトを上手く管理し続けることはスムースにストレスなく作業を進める上で極めて重要です。 楽曲を作りやすい状態を保つためにキースイッチがどう役に立つのか、またそうでないのかを考えてみます。 メリットプロジェ

          キースイッチのメリットとデメリット

          スピーカーIRを録る時のポイント

          インパルスレスポンスがスピーカーキャビネットの特性を理論的に再現しきれないことは下記の記事で説明しました。 しかしマーケットではIRを使ってキャビネットのシミュレーションを行うプロセッサーやプラグインがいまだに主流で、実際に出回っているIRの品質も10年前と比較すると飛躍的に向上しています。 つまり、IRによるキャビネットシミュレーションは2024年現在においてもなおギタリストにとって重要な技術であり続けています。 そこで、自分が持っているキャビネットのIRを自分で収録

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          オーケストラのミックスでImagerが役に立つ理由

          オーケストラのミックスは定位と音量でほとんどが決まると言っても過言ではありませんが、その定位を決める時にImagerが結構役に立つので最近気に入って使っています。 オーケストラの音量バランスの取り方については下記のマイクポジションの記事をご参照下さい。有料記事ですがメンバーシップに加入されている方は読めるようになっています。 Imagerを何に使うのかImagerでは定位の操作を行います。と言っても全てのマイクポジションに対して無闇に使うことはしません。また、打ち込みのオ

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          オリンピックが浮き彫りにしたゲーム音楽のコンプレックス

          はじめにもう3年も前のことになるためすでに記憶が薄れている方も少なくない(私もそう)ですが、東京オリンピックの入場のシーンでゲーム音楽の音源が多数使用されたことを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。 が、このゲーム音楽の使用のされ方が見方によっては雑に見えてしまった、言い換えるとゲーム音楽を作る人達が抱えるコンプレックスにつけこまれたように見えたため当時いろんなところで物議をかもしていました。 ゲーム音楽のコンプレックスとはゲーム音楽のコンプレックスとは、ゲーム音楽

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          Addictone ECHOを触って思ったこと

          ※本記事はPR依頼を受けたものではなく私が勝手に書いているものです。 YOKOHAMA MUSIC STYLE 2024で遅ればせながら初めてAddictoneのギターを触らせていただいたのですが、色々あってECHOを1本お借りして自宅の制作環境で試させて頂けることに。 Addictoneの話をする前にまず私のメイン6弦ギターをリストアップすると T's Guitar DST-DX T's Guitars DST-Pro T's Guitars DST-Classi

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          DAWによる音の違い

          DAWによって音が変わるという言説はインターネット上でまことしやかに囁かれ続けて久しく先日のiZotopeの配信でもこの点について言及したのですが、本当に音に差が出るか否かについてもう少し深く確認しておきます。 その前にこの記事を読んで気分を害する可能性があるという自覚のある方はこちらの記事を先にご覧ください。 おさらい: 「音が違う」とは何か上記の記事の中でも論じていますが 測定した際に数値上の違いが現れる その違いを人間の聴覚で判別できる 耳で聴いた時に違う音だ

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          YouTubeのStable Volume問題

          昨年あたりからいつの間にかYouTubeに実装されていたStable Volumeという機能ですが、少し時間をとって調べてみたら思ったよりも影響がクリティカルだと思ったので何が起きているかを調べてみます。 2024年6月25日現在の状況なので、今後YouTube側の仕様変更で状況は大きく変わることが予想されることを予めご了承ください。 起きていることWEB上で情報収集しても憶測まじりの情報が錯綜していそうな雰囲気だったので一旦手元で調べられることを纏めてみます。 You

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          主観に満ちた青木流ロックギターレコーディング

          ギタリストの数だけギターの録り方が存在しますし楽曲の数だけ適切なセッティングが存在しますが、本記事では私がエレキギターを録音する際にどのような基準でギターを選び、アンプを選び、マイクを選んでいるかというポイントをなるべく言語化していきます。 マイキングに関しても具体的なことを書いていきますが、メンバーシップの方はこちらの記事を併せて読んで頂けると意図が分かりやすいと思います。 現時点で私が所有している機材を基準に書いていきますが、今後も大枠のコンセプトは変わらないと思いま

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          TechivationのAI-Clarityを使ってみた

          Techivationさんのご厚意でライセンスを頂いたので新製品のAI-Clarityを触ってみました。 何をするツールかぼわっとした箱鳴り感 濁った感じ 耳障りな痛い成分 といった問題を、周波数スペクトルの中の特定の領域で不規則に生じる不快なレゾナンスをAIの力で特定し動的にカットすることで解決するツールです。つまり、ミックスがいい感じにならない理由の一つであるレゾナンスを一発で解消するツールです。 使った感想箇条書きでいきます。 普段自分でミックスをしている時

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          AIR Studios Reverbが使いやすい理由

          Spitfire Audioから突如リリースされたAIR Studios Reverbですが、なぜこんなに使いやすいのかを考えてみます。裏取りの無い憶測混じりの部分もあることを予めご了承下さい。 ※本記事はPR記事ではなく、私が勝手に書いているものです。 音が良い一説によるとインパルスレスポンス(以下IR)の収録が禁止されているというほど門外不出のLyndhurstホールの響きなので音が良いのは間違いないのですが、AIR Studios Reverbはそれ以上に技術的に音

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          五線譜からオーケストラ編曲に入った人のための記事

          DTMの普及によって打ち込みからオーケストラに入る人口が増えた一方で、クラシックピアノなどで音楽に触れて五線譜とともに育って来た人は当然五線譜からオーケストラのアレンジメントに触れる可能性が高くなります。 私もDTMを初めて間もない頃はSinger Song Writer(正確にはU-8 Composer)を使っていたので、初めてSONARに触れた時にはピアノロールの存在に困惑したのを覚えています。 本記事では音楽制作を突き詰めていくうえで果たしてDAWやMIDI、ピアノ

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