【書けない】「執筆ちゃん」はめちゃくちゃ可愛がってあげないと微笑んでくれないよ。
「執筆」って言葉は、なんとなくかっこよくて、何者でもなかった自分を何者かにしてくれる感じがする。
めちゃくちゃ簡単に始められるので、最初情熱的に白紙にぶつけたら、案外簡単に受け入れてくれる「感じがする」。
だけど、この快楽ずっと俺にくれよって白紙に向き合うと、「あれ、全然書けない」ってなる。
悩んで、学んで、やっとのことで若干書き進められたりする。だけど、書き進められないこともあって、その時は「俺、何に悩んでるんだ」「何を頑張れば書けるんだ」って、頭ぐらんぐらんになる。
よく「小説って自分を表現できる唯一の方法だから、すがりつくしかない」みたいな小説家キャラクターがフィクションに出現するけど、そんな奴いるのか。
「執筆ちゃん」は、そんなに無償の愛をくれない。自由に書かせてくれるのは、最初のモヤモヤや情熱をぶつけたときだけ。その後は、めちゃくちゃ頭を悩ませてくる。
これから長編を書いたりとか、短編をいくつか書いたりとか、継続的に書くことを続けていくとなったら、自分の内なる「執筆ちゃん」と上手に付き合っていかないといけない。
「書けない、なんで俺はこんなにつまらないんだ」
上記のように行き詰るのはナンセンスな気がしてきた。
「書かせてくれないねぇ。ごめんねぇ、雑に接しすぎたよねぇ。ほら、大丈夫だから、ね、活字あげる知識あげる、経験もあげるよぉ。ほら、書かせて、1回だけでいいから」
自分を労わるのでもなく、自分を責めるのでもなく、自分のタイピングを軽やかにしてくれる「執筆ちゃん」を可愛がろう。
今日のこのnote書けたのは、執筆ちゃんがちょっと機嫌よくしたから。
これからどんどん執筆ちゃんに貢いだら、いつか長編書かせてくれるよね。