NAMIMONOGATARIで話題の『ZEEBRA自伝』に見るHIPHOPERのメンタルセット5選
NAMIMONOGATARIが炎上しています。
フジロックは賛否両論という感じだったのですが、NAMIMONOGATARIは完全に批判されている感じです。
そこに出演したZEEBRAが話題なので、ZEEBRAが出した『ZEEBRA自伝』からHIPHOPERのメンタルを探っていきます。
1、DJ的に曲を作る
「エリック・B・ラキーム」の『ペイド・イン・フル』のコールドカット・リミックスを聴いた時に、衝撃を受けたんだよね。いろんな音がどんどん変わっていく。音楽として作っているって感じた。彼らはDJ的なやり方で曲を作ってた。
楽器から入るのではなく、DJ的な作り方をするのがHIPHOPの作曲のメンタルセットということです。
2、ヒップホップのメッセージを守る
ヒップホップのメッセージを全部守って生きていきたいなって思った。当時一番聴いてたのはパブリック・エナミーとブギ・タウン・プロダクションズだった。パブリック・エナミーは権利の主張がメインだったんだけど、自分が正しいと思うことを貫いて行く姿勢、闘って行く姿勢を教わった。
売れたい売れたいではなく、先人たちのメッセージありきのメンタルセットなんですね。
3、ポジティブなヴァイブス
その当時、オレらがフォローしてたのがジャングル・ブラザーズやア・トライブ・コールド・クエストといったネイティブ・タンなところだったり、フレイヴァ・ユニットのアーティスト、例えばクイーン・ラティファみたいに、アフロセントリズムを前に出しながらも、幅広く積極的に活動するポジティブな連中ばっかだった。
ヴァイブっていう言葉はレゲエでも使われていたし、自分たちの中にも少しレゲエの影響があったし、オアシスもそういうの好きだったし。
そういうメンタルで、DJオアシスとのユニット名が「ポジティブ・ヴァイブ」になったそうです。
4、社会的なテーマの突出した部分を曲にする
ヒップホップは社会的なテーマの突出した部分をガツンと曲にしていくケースが多い。KRSワンやパブリック・エナミーにも多大な影響を受けてたけど、ジョン・レノンとはちょっと違う。人生の深遠な哲学というよりも、よりリアルなテーマが入ってきた。
ZEEBRAも『最終兵器』などで、グイグイ社会に斬り込んでいましたが、今回は斬り込まれる側になってしまいましたね。。
5、メッセージや生き様を見せる
ザ・ノートリアスBIGあたりが台頭してきて、ギャングスタ・ラップ的なものがメイン・ストリームになったことで、細かく韻を踏んでフロウするってことよりも、メッセージする内容だったり、生き様だったりをオール・オーバーで見せていくのが主流になっていった。
今回の騒動を受けてHIPHOP界はどうなっていくのか。
いつの時代もキーパーソンはZEEBRAですね。