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収益改善策として損益分岐点を作る

損益分岐点(Break-Even Point)は、収益が費用と等しくなり、利益も損失も発生しないポイントのことを指します。損益分岐点を意識することで、事業の収益改善に役立ちます。ここでは、収益改善に向けて損益分岐点を設定する手順と方法について説明します。

1. 損益分岐点の計算方法

損益分岐点は、以下の式で計算されます:

[損益分岐点 = 固定費 / (1 - 変動費率)]

  • 固定費: 販売量や生産量に関係なく発生する費用(例:家賃、人件費、減価償却費など)。

  • 変動費率: 売上に対して変動する費用(例:原材料費、仕入れ費など)の割合。計算式は、`変動費 / 売上高`です。

2. 損益分岐点の分析

損益分岐点を明確にした後、以下のような分析ができます:

  • 現状の売上高との比較: 現在の売上が損益分岐点より上回っているか確認し、売上が少ない場合には、損益分岐点を下げる工夫が必要です。

  • 売上拡大と費用削減: 売上を増やすためのマーケティングやサービス改善策、または固定費や変動費の見直しが収益改善に役立ちます。

3. 損益分岐点を引き下げる方法

  • 固定費の削減: 事務所のコストを抑えたり、不要な設備投資を減らすなど。

  • 変動費の削減: 仕入れ先の交渉や材料費の見直しなどにより、コストを削減します。

  • 価格戦略の見直し: 価格を適正に設定することで利益率を上げ、損益分岐点を下げることができます。

4. 実際の収益改善策

  • プロダクトの価値を高める: 付加価値を提供し、顧客にとって魅力的な商品やサービスにすることで、価格引き上げや販売数増加を目指します。

  • マーケティング戦略の強化: 特にSNSやデジタルマーケティングを活用して、見込み顧客にアプローチしやすくすることで、売上増加を図ります。

このように、損益分岐点を基準にして事業の改善策を考えることで、収益改善を着実に進めることが可能になります。

エクセルを使った損益分岐点グラフの作り方


表ー1

表―1のデータを元に作成とします

  1. グラフにする表の範囲を指定します。

  2. エクセル上部のタブ[挿入]をクリック。

  3. 真ん中あたりにある[グラフ]の右下の矢印をクリック。

  4. グラフの挿入画面が拡大で表示されます。

  5. 上部のタブから[すべてのグラフ]をクリックし、上から5番目の[面]をクリック

  6. すべての数値が積み重なるように表示される、画面上では右側のグラフを選択します。

  7. グラフの作成をクリックするとエクセルにグラフが挿入されます。

  8. そのままでは見にくいので調整していきましょう。(今回は、売上高と変動費+固定の塗りつぶしを透明化、固定費をパターンの塗りつぶしに調整し、グラフタイトルを「損益分岐点」に変更しました。)


図-1

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情報処理40年 クリエータとしてITに生きる
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