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スタートアップ法務の極意‐大事にすべき3つのポイント‐

ご挨拶

はじめまして!
このnoteを読んでくださりありがとうございます!
スタートアップ企業のAsobicaで法務責任者をしている後藤といいます。
noteでは「ごっちん」という名前で活動をしていきます。

これまで発信というものをやっておらず、Xも最近デビューしたくらいなのですが、アウトプット強化、ブランディング向上を目的としてnoteデビューすることとなりました。
noteを通じて、私がこれまで経験してきたことをアウトプットすることで、同じような悩みを抱えている法務の方に届くといいな、なんて思ってます。

さて、今回は初回なので、「自己紹介」と「法務パーソンとして大事にすべき3つのポイント」の2点をテーマにお話していこうと思います。


自己紹介

とはいえ、「君、一体何者やねん」という感じですよね?
なので、ざっくりと自己紹介をします。

企業法務に至るまで

ロースクールを修了後、アルバイトをしながら司法試験を受験しました。
合格できなかったのですが、元々インハウスになりたかったこと、法律を武器に戦っていきたい想いを貫きたく、企業法務を目指すことにしました。

飲食コンサル会社時代(約1年半)

スタートアップの飲食コンサル会社でキャリアをスタートしました。
未経験法務ながら、契約業務や契約交渉、会社設立、訴訟、調停、強制執行等の訴訟実務に携わることができ、1年半の間で濃密な経験をさせていただきました。
(入社して1ヶ月しないうちに、不動産オーナーに賃料交渉をしにいくなど、今ではいい思い出です。笑)

IT教育事業会社時代(約2年半)

飲食とは全く別の業界を経験したい想いと、IPOを目指す会社で働きたいと考え、スタートアップのIT教育事業会社へ入社しました。
1社目の業務経験を活かしつつ、新たに広告審査や子会社対応などに取り組むなど、法務組織の体制強化を行いました。
なお、ここでの2年半が、今の私の業務スタイルの基礎を作ったと行っても過言ではありません。

そしてAsobicaへ

転職する際は、企業のミッション・ビジョン、バリュー(MVV)に共感できる企業に行きたいと思っていたところ、AsobicaのMVVがぶっ刺さりまして、晴れて一人目法務としてジョインすることになりました。
そして、現在、Asobicaのミッションである「遊びのような熱狂で、世界を彩る」を達成するべく、法務として日々精進しています。
(Asobicaへの入社エピソードと、今後達成していきたいことは別記事で話そうかなと思います)

ということで、私はずっとスタートアップの法務をやっております。
そのためか、スピード感を求められることや荒波に立ち向かうことが、もはや自身のモチベーション(養分)になってしまっています。笑

スタートアップ法務が大事にしている3つのポイント

そんな企業法務6年目に突入する私ですが、日頃から法務業務を行う中で大事にしているポイントが3つありますので、紹介させてください。

事業を推進していく使命をもつ

まず、私が大事にしていることの1つとして「事業を推進していく使命をもつ」ということが重要と考えています。

ビジネスシーンでは様々な相談が法務にきますが、これらは事業部門が達成したいモノ・コトを前に進めるために寄せられています。
法務は、法律というものさしを用いて、「どうすればこれを進められるのか」という視点から、事業部門が達成したいモノ・コトを後押しをしてあげることが重要です。
ですので、Yes・Noが微妙な案件であれば、どのようにすれば事業推進に資するのかの視点をもって、Yesと言い切れる筋道はないのかを検討することに注力すべきです。

必要な情報を積極的に取りに行く

そこで、次に大事になるのは、法的な検討をするにあたって「必要な情報を積極的に取りに行く」こと、要はヒアリングめっちゃしよう、ということですね。

例えば、NDAの締結を例に上げても、契約締結の目的、自社の秘密情報の開示の有無などの情報を得なければ、結論を出すことはできません。
また、事業部門からの相談があっても、法務側に相談の背景や前提理解がなければ検討を進められません。
そのため、わからないことがある場合、理解できるまで徹底的に確認する必要があります。モノ・コトを一緒に前進させるために、しつこく細かく確認をするべきです。

なお、個人的には、簡易的な相談内容であればテキストで返しますが、複雑な案件については対話でヒアリングを行う派です。
対話だと、表情や声のトーンなどを通じてテキストにはない温かみが相談者に伝わる気がしており、特に複雑な案件の場合ほど聞き出したいことが聞けるイメージを持っています。
また、冒頭にアイスブレイクを挟めば、お互いにリラックスしてヒアリングを進められるので、オススメです!

読み手に伝わるように伝える

最後に、法的な回答をそのまま伝えるのではなく、「読み手に伝わるように伝える」ことがとても大事だと思います。
正直、これがめっちゃ難しいと思うのですが、法務が伝える内容は認識齟齬なく伝わる事がとても重要ですので、私は特に以下の点は意識するようにしています。

  1. なるべく簡単な言葉を用いる

  2. 相手にとって未知の専門用語・内容を伝える場合は、「〇〇という~」という形で補足をいれる

  3. 分かりづらい内容を伝える場合は、例を付け加える

  4. 指示語は極力避ける

  5. 短文を意識する

  6. 結論→理由で伝える

法務が伝えている内容って、実は思った以上に真意が伝わってない事が多いように思います。この原因は、実は法務側が専門用語を使ったり、指示語を多用していて、何を指しているのかがわからなかったり、一文が長かったりすることにも原因があるように思います。
ただ、読み手の立場になって伝えることを意識すれば、スッキリとした文章でも伝えられます。
もし、伝えたい内容が伝わらない~などとお悩みを抱えている方がいらっしゃれば、意外と自分に原因があるのかもしれないです。
そんなときは、上記の点を確認・意識してみると良いかもしれません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今日は、私の自己紹介と、私が法務をやってきて大事すべき3つのポイントをテーマにお話しました。
皆さんのなにかの参考になれば嬉しいです。

また、Asobicaはまだまだ成長途中の企業で、たくさんの仲間を募集しています。
よければ、こちらも見てみてください!

そして、Asobicaの法務もさらなる組織力強化のフェーズに入ります。
これからも、法務をやっていて感じていることや、法務の組織づくりについてなど色々発信していきますので、よければまた読んでやってください。

では、また!


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