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伊万里はやっぱり心地よかった

2025年1月13日、佐賀県伊万里市で開催されたハーフマラソンに参加してきた。去年に続いて2回目の出走だったが、今年も何とか完走できたので良しとしたい。

伊万里市といえば誰もがイメージするのは「伊万里焼」だろう。佐賀藩(鍋島藩)の藩祖である鍋島直茂の朝鮮出兵がきっかけで、多くの陶工が朝鮮半島からやってきて、有田における磁器製造が始まったらしい。

九州に生まれた私も知らなかったのだが、伊万里焼と有田焼とはもともと同じであり、出荷が始まったころ、有田焼は伊万里港を積み出し港としたため、「伊万里焼」と呼ばれたとのことだ。

現在は伊万里市で作られる陶器を「伊万里焼」、有田町周辺で作られる陶器を「有田焼」と呼ぶそう。

地図でみると、有田はかなり内陸、伊万里は海に面しているのが分かる

ハーフマラソンのコースは伊万里湾をぐるっと囲むように設計されており、途中10キロを過ぎたあたりで伊万里湾大橋を渡った。伊万里湾大橋に向かう道は長い登坂になっており、登り切ったあとに伊万里湾に向かって下っていく道は心地よかった。

伊万里ハーフマラソンのコース、伊万里湾を囲むように設計されている

心地よかったといえば、昨年も感じたことだが、今年も多くの方が沿道でエールを送ってくださり、気持ちよく走ることができた。祝日開催ということもあり国旗を振り回す年配の方あり、沿道のご自宅から家族で出て来られて声をかけてくださる方あり、ハイタッチを求めてくる小学生グループあり、おかげで最後まで走り通すことができたように思う。

ゴール後もフィニッシャーにタオルを配ったり、参加者の計測チップを外す手伝いをしたり、飲み物を提供したりするために多くのボランティアが働いてくださっていたが、その大半が中高生で、はきはきと元気に接してくださる様子を見ると、今年も来てよかったな、と感じさせられた。

こうした伊万里市という町の一体感はどのようにして生まれているのか、という気づきから考察したのがシビックプライドに関する記事だ。

昨年は日帰りで参加した伊万里ハーフマラソンだったが、今回は地方経済に関して記事を書いたこともあり、前日から伊万里に泊まり、食事をし、温泉も入って、しっかりお金を使わせていただいた。

少しは沿道のエールに対する恩返しができただろうか。


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