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一緒にいることが当たり前になっても、「ありがとう」で彩りを。


以前働いていた会社は、今思い出しても頭痛がしてくるくらい、ひどかった。

何がというと、社長がまず「おはようございます」を言わない。「ありがとう」を言わない。問題が起こっても放置。セクハラは言う。

経理の人は機嫌によっては話しかけても返事しない。社員は10人もいないのに経理と営業は話さない。業務の私はその調整役。

「愛社精神」何それおいしいの?状態。

だけど転職した今は、職場環境がほんとに良くなって、上司が「ありがとう」って言ってくれる。
それにまず感激して泣きそうにすらなる。

ほんと今でも「上司ってありがとうって言ってくれる存在なんだー」ってじーんとする。笑。

事務の人は分かると思うけど、基本減点方式で出来て当たり前、誰にも褒められないし、感謝もされない。仕事ができていなかったらどこかから連絡が来るだけだから、職場環境が良くないとほんとに達成感がない。

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なんてことを友人たちと話していたら。

「『ありがとう』と言われることに感謝することは必要だけど忘れることも必要なのではないか」とその場にいたオジサマに言われた。

「ずっと毎回感謝してると、それだけ覚えていることになるから苦しいのでは?」と。

その方はバリバリの企業戦士。ある日心臓を患い1ヶ月の入院で死の淵を彷徨ったが、その頃の記憶がほとんどないらしい。生きていることに感謝はするけれど、常に感謝するのはしんどい、と。その時の死に際した記憶を見つめることになるから。

看護師さんに意を決して「入院当時の記憶がない」というと、「忘れてもいいんですよ」って言われたとのこと。「忘れてもいいんだ」ってオジサマはほっとしたとのこと。

たしかに、私も去年足を骨折して手術のために入院したのだが、その頃の記憶がもうない。

ギブスの頃はあれだけ普通に歩けることに感謝したのに、今となっては歩けることが当たり前になって時々去年のことを思い出すくらいだ。

痛くて悔しくて悲しかったのに、日常に帰っていくことができた。

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「それはそうだし、当たり前になって慣れていくことも必要だ。

でも例えば、恋の始めは好きな人と会うたびにドキドキするが、一緒にいると次第に慣れてきて当たり前になる。けれど、毎回好きな人に会うたびに新鮮に感じることの出来る人もいるし、そういう人は幸せだ」とお坊さん。

「そしてそれはそういう生まれ持った性質なのだ」と。

映画も、一回見て満足する人もいれば、何度も同じ映画を見て毎回新鮮な気持ちを持って面白く思う人もいる。結婚は生活だから、お互いに慣れてきてしまう。合わない部分も出てくる。

でも、そんな時に毎回新鮮な想いでドキドキ出来る人は本当に幸せらしい。

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私はどちらになるのかな。

もしかしたらパートナーにはドキドキしなくなるのかもしれない。帰ってくるたびに「夕飯の準備めんどくせ」って思うのかな。それでも憎まれ口叩いたり、叩かれたりしながら「一緒にいてくれてありがとう」は伝えていけるような人がいいな。

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