【ライブレポート】好き好きロンちゃん vs. SMASH YOUR FACE - special guest: 暴動クラブ
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2024年5月18日に新宿ロフトで開催された『東京ロックミーティング』で久々に観たSMASH YOUR FACEが最高だった。
すっかりSMASH YOUR FACEモードに突入!
一日も早くまたライブを観たいと思っていたところに、ヴォーカリストのNangchangから6月2日に行われるイベントのゲストパスが届いた。
対バンが好き好きロンちゃんで、スペシャルゲストとして暴動クラブが出演。
下北沢シェルターの昼帯で定期的に行われているSMASH YOUR FACE主催の『vs. 企画』。
2バンド+αの対バンイベントで、ジャンルを超えた異種格闘技戦的な組み合わせを続々と実現させている。
絶好調のSMASH YOUR FACEと、巷で話題の好き好きロンちゃんの対バン。そんなの楽しいに決まってるって!(越中詩郎オマージュ)。
すぐさま「もちろん行きます!」と返信したかったが、仕事の目途が立たず。
音源を一度も聴いたことがない暴動クラブについて下調べする時間も確保できないまま、6月に突入。ライブを観に行くことをNangchangに伝えることができたのは、イベント前日だった。
*
2024年6月2日
所要により、下北沢駅に着いたのは12時を少しまわったころ。
急いでシェルターに向い、受付でゲストパスを提示。ドアを開けると、場内から大きな笑い声が聞こえてきた。
「うわっ、好き好きロンちゃんがトップだったのか・・・」
好き好きロンちゃん
ラーメン、つけ麺、ぼくブラフ麺!
2021年1月6日にミニアルバム『好き好きロンちゃん』でCDデビューを果たし、”幡ヶ谷のラーメンアイドル”としてライブハウスシーンに突如現れた好き好きロンちゃん。その正体は謎につつまれているが、同じく幡ヶ谷を拠点とするBRAHMAN / OAUのメンバーと交流があるらしい。
その人気は絶大で、100万50歳の誕生日を迎える7月4日にduo MUSIC EXCHANGEで行われる生誕祭も、瞬く間にソールドアウト。
ロンちゃんのライブは、10年以上前にOAU主催フェス『New Acoustic Camp』で弾き語りを観たことがあるが、現在のスタイル(アイドル)になってからのライブは未体験。ラーメンアイドルとして躍進するロンちゃんを間近で拝める機会を得たというのに、オープニングチューンを見逃してしまった。
笑いの渦につつまれるフロアを横目に、バーカウンターでドリンクチケットとビールを交換。一気に飲み干して2杯目を注文する。こんなの、しらふで観るわけないじゃん(笑)。
2023年7月26日にリリースされた1stフルアルバム『ロンちゃんのなつやすみ』の収録曲や「ブラジャー音頭」「開いた窓」といった音源化が望まれる下ネタ・チューンを熱唱。単なるアイドルではなく、ライブを重ねてきたヴォーカリストであることを証明するような力強い歌を聴かせてくれた。
MCも秀逸。下ネタ中心でありながら、さらりと政治的・社会的メッセージを盛り込むあたりは、親交深いBRAHMAN / OAUのTOSHI-LOWと相通ずるものがある。
ラストは、7インチでアナログカットされた名曲「パイオツBABY」。ロンちゃんと”メンマ”と呼ばれるファンたちによるコール&レスポンスが場内に鳴り響いた。
爆笑につぐ爆笑で会場をロックした好き好きロンちゃん。この時点ですでに、今回の『vs. 企画』が成功したといっても過言ではない。
暴動クラブ
2番手は暴動クラブ(英語表記はVOODOO CLUB)。
釘屋玄(vo)、マツシマライズ(g)、城戸"ROSIE"ヒナコ(b)、鈴木壱歩(dr)からなる暴動クラブは、2022年5月に結成された平均年齢20歳のロックンロールバンド。
このバンドについての予備知識は、アナログレコードプレスメーカーの東洋化成が主催する『レコードの日 2023』の限定アイテムとして7インチをリリースしたことのみ。
シェルターに向かう直前にチェックした音源やMVが良かったので「わりといいじゃん。楽しめるかも」などと思っていた。
好き好きロンちゃんの余韻で笑顔が充満していた場内が暗転し、ステージに暴動クラブのメンバーが登場。4人の醸し出すムードにどぎまぎする。まるで70年代のグラムロックスターのようだ。そして、彼らが爆音で放ったサウンドに震えた。50代の私でさえリアルタイムで体験したことのない時代のロックを体現する20代の若者たちに、一瞬で魅了される。
フロアの後方でじっくり観るつもりだったが、タイトなドラムプレイを凝視したくて前方に移動。ベースもギターも素晴らしく、歓声をあげながら身体をゆらし続けた。
やはりライブを観るのが一番。映像や音源よりもはるかに魅力的だった。
多くのロックファンに、彼らのパフォーマンスを体感していただきたい。
SMASH YOUR FACE
トリを務めるSMASH YOUR FACEは、序盤からアクセル全開!
ロフトで観た前回のライブよりも勢いが増しているのは、シェルターだからこそ。『vs. 企画』を毎月開催しているシェルターは、もはやホームといってよい。
好き好きロンちゃん、暴動クラブというアクの強い2組を観たことを忘れてしまうようなキャラ立ちの強い面々が、ステージ及びフロアをところ狭しと駆けめぐる。
Nangchang(vo)、El Hemp(b)、KB(g)、32(g)、Matsu(dr)、ロベルト吉野(turntable)からなる現在のSMASH YOUR FACE。個人的は、いま最も「縦横無尽」という表現が似合うステージを展開するバンドだと思っている。
ライブで盛り上がりを見せる「DYNAMITE」や「FAKE FAKE FAKE」「HATE MAN」は、2023年元旦にリリースした2枚組ソノシートの収録曲。新曲の「勇気のカケラ」を含め、現メンバーによって制作されたそれらの楽曲は、非常に重要なレパートリーとなっている。
1stアルバム『Dirty, Nasty & Fuckin' High Energy』(1997年)収録の「To Get New Blood」や「I Believe In My Way」といった楽曲もセットリストに組み込まれているのが嬉しい。
「To Get New Blood」がプレイされた際に、なぜかBRAHMANのドラマーであるRONZIの顔が浮かんできた。Matsuが叩き出すビートに合わせて拳をふり上げながら「若いころ、RONZIも聴いていたんだろうなぁ」などと思ってしまったのは、なぜだろう?
アンコールは「Can I do that?」からスタート。覆面ベーシストのEl Hempが歌うこの曲も、2枚組ソノシートに収録されたキラーチューン。そして「Black Rider」「Death Trap」。
ラストは、好き好きロンちゃんを呼び込んで再び「To Get New Blood」。
サビを絶叫するロンちゃんを目にして「やっぱり(ニヤリ)」と思ってしまったのは、なぜだろう?
DJ: HORI (The POPS)
転換DJとして出演したHORIの選曲が素晴らしかったことも、声を大にして言いたい。
まっ昼間からビールをぐびぐび飲んでしまったのは、彼が投入したラテンテイストのテクノが心地よかったから。
終演後、物販でグッズをゲット。
好き好きロンちゃん
好き好きロンちゃんのスタッフからいただいたレンゲ。
ラーメンアイドルということで、割りばし(ラーメン)やマルベル堂製プロマイド(アイドル)といったグッズもあるので要チェック!
暴動クラブ
暴動クラブの物販で『シニカル・ベイビー / 気になるお前』のアナログ盤を購入。
4月20日に発売された2枚目の7インチ。
SMASH YOUR FACE
2019年8月25日に中野ムーンステップで行われた30周年記念ライブのTシャツが販売されていたので、Mサイズを購入。
植地毅が手がけたルチャリブレ・デザインがカッコよすぎる!
好き好きロンちゃん
暴動クラブ
SMASH YOUR FACE
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