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【温泉地 Biz+】箱根、白浜、塩原、みなかみ18湯他、ニュース(5/15週)

⏳この記事は約3,500文字です。約9分で読めます⌛

観光経済新聞「にっぽんの温泉100選」から、各温泉地が仕掛けるさまざまなビジネス(アイデア)のニュースを『温泉地Biz+』と称して取り上げています。
地域活性、地方創生につながっていくことを期待しています。

温泉地名横のランキングは、「にっぽんの温泉100選2021」のものです。

エリア別にこのnote記事で一覧を掲載しています。

💧群馬|草津(1位)・伊香保(15位)・万座(27位)・四万(43位)・みなかみ18湯(51位)

※対象が群馬県内全てなのか、後述のとおり県庁の情報が確認できておりません

長期滞在による売上げアップを図るべく、県庁が「リトリート」を提唱しているという記事です。

あまり「リトリート」という単語に馴染みがなく、調べてみましたが、雰囲気は伝わるのですがどこもちょっとずつ異なる説明でした。
その中から、いくつか参考になった内容をご紹介します。

リトリート(Retreat)とは、数日間住み慣れた土地を離れて、仕事や人間関係で疲れた心や体を癒す過ごし方のこと。
観光が目的の旅行とは違い、日常を忘れてリフレッシュすることを目的とする。
ストレスフリーな暮らし方の実践法としては、デンマーク発祥のライフスタイル「ヒュッゲ」とも近しい。

出典『ELEMINIST』公式サイト

リトリート(retreat)はアメリカを中心に人気が出ている時間の過ごし方です。
「日常から離れた場所で心身をリセットさせる」「心身をリセットし、日常生活をリフレッシュさせる」ための過ごし方です。
語源は「リトリートメント」(retreatment)という単語で「転地療法」という意味を持ちます。

出典:『torothy』公式サイト

適切なメッセージとともに謳わないと、ターゲットは「複数泊旅行でしょ?」と受け止めて終わってしまいそうです。

そして、複数滞在してもらうために課題も解決するメッセージを準備しておく必要があるかと思われます。

・長期滞在すると海産物も求めたくなる時にどうするか
・外で食事をしたい海外客に対応する整備はどうするか
・日本のツアー客と海外客の食のギャップを埋めるか否か

ご当地感、ワクワクする美味しさを感じられる群馬メニューを十数年のプロジェクトとして作ってみてはどうでしょうか?

最初はB級でも、続ければB+、A-となるはずです。
B級(グルメ)と呼ぶべきかどうかは別として。

私は、ランクインしている群馬の全ての温泉を巡りましたが、正直なところ食事を楽しめたと言えるところはあまりありません。
あくまで個人的感想です。

もうちょっと情報収集しようと群馬県庁のページへ行ったのですが、資料が削除されていて不明でした。

💧神奈川|箱根(5位)

車両ナンバーの分類別の行動パターンや、時間別での混雑具合の傾向など有効なデータを取得して、観光客の集中化・混雑を解消するという記事です。

今回受注したのは、日立システムズ。

4月上旬の記事で取り上げた現地での消費分析は、受注したのがリクルートでした。

それぞれのデータが組み合わされ、反映されるようになるといいですね。

💧岐阜|奥飛騨温泉郷(18位)

電動アシスト自転車のレンタル事業をスタートさせたという記事です。
奥飛騨温泉郷にとっては山も重要なコンテンツなので、共存するしかないですね。

個人的には平湯のバスターミナルについたら、その先は公共交通機関のスケジュールに合わせずに各温泉地を巡るのにも最適かなと思いました。

現地の濃飛バスの時刻表では1時間に1本でした。

お酒を飲めなくなってしまいますが。

💧和歌山|白浜(33位)

白浜の海水浴場でテントサウナの体験会が開催され、今秋への本格導入に向けて検討を進めるという記事でした。

かつてアウトドアイベントの運営に関わっていたこともあり、テントサウナの企業や商品のことも少し知っていましたが、すっかり川やキャンプ場での利用をイメージしていました。

まさに海×テントサウナからの温泉はありそうです。

今はサウナブームですし、体験会で課題を洗い出して、すぐに実施に移すべきかと思います。
特に冬の海を有効活用できそうです。

ビーチが近い温泉地はぜひぜひ検討すべきです。

このビーチ、そして崎の湯も近い「南紀白浜マリオットホテル 」

💧栃木|塩原(50位)

産学官連携による自動運転バス実験を塩原で開始したというニュースです。

次の連携により塩原の温泉街をまわるようです。
産 日本工営/アークノハラ
学 群馬大学(次世代モビリティ社会実装研究センター)
官 栃木県

今回は片道1.8kmの区間となるようですが、うまくいくと乗り物に合わせた町の改修という新たなテーマも生まれそうで面白いですね。
事故なく次につながることを期待してしまいます。

💧群馬|みなかみ18湯(51位)

群馬では4例目となる地域団体商標を猿ヶ京温泉が登録されたという記事です。
なお、猿ヶ京はみなかみ18湯の一つで、それ以外には湯ノ小屋温泉、上の原温泉、宝川温泉、湯桧曽温泉、向山温泉、うのせ温泉、谷川温泉、水上温泉、上牧温泉、月夜野温泉、真沢温泉、奈女沢温泉、湯宿温泉、赤岩温泉、高原千葉村温泉、川古温泉、法師温泉で構成されています。

地域団体商標制度とは

地域の産品等について、事業者の信用の維持を図り、「地域ブランド」の保護による地域経済の活性化を目的として2006年4月1日に導入されました。「地域ブランド」として用いられることが多い地域の名称及び商品(サービス)の名称等からなる文字商標について、登録要件を緩和する制度です。

(※)通常、「地域名+商品(サービス)名」の組み合わせからなる文字商標は、「全国的に周知」となっていなければ登録できません。

出典:特許庁公式サイト

にっぽんの温泉100選の温泉地がどれくらい登録されているのか、調べてみました。
いつもは温泉100選の名称ルールに則っていますが、今回は商標ということもあり、登録された内容で記載しています。

  • 群馬|草津温泉(1位) 商標登録第5083102号

  • 岐阜|下呂温泉(2位) 商標登録第5010201号 ※宿泊施設

  • 岐阜|下呂温泉(2位) 商標登録第5089421号 ※入浴施設

  • 愛媛|道後温泉(4位) 商標登録第5071495号 ※温泉浴場施設

  • 愛媛|道後温泉(4位) 商標登録第5435121号 ※温泉浴場施設を有する宿泊施設

  • 神奈川|箱根強羅温泉(5位) 商標登録第6423535号

  • 兵庫|有馬温泉(7位) 商標登録第5095061号

  • 鹿児島|指宿温泉(8位) 商標登録第6330786号

  • 鹿児島|指宿砂むし温泉(8位) 商標登録第6330787号

  • 石川|和倉温泉(10位) 商標登録第5019121号

  • 兵庫|城崎温泉(11位) 商標登録第5037791号

  • 熊本|黒川温泉(12位) 商標登録第5099504号

  • 群馬|伊香保温泉(15位) 商標登録第5067923号

  • 島根|玉造温泉(16位) 商標登録第5137683号 ※温泉浴場施設

  • 島根|玉造温泉(16位) 商標登録第5941441号 ※宿泊施設

  • 栃木|鬼怒川温泉(17位) 商標登録第5315242号

  • 栃木|川治温泉(17位) 商標登録第5315243号

  • 静岡|熱海温泉(20位) 商標登録第5377749号

  • 北海道|十勝川温泉(22位) 商標登録第5182818号

  • 岐阜|長良川温泉(28位) 商標登録第5174409号

  • 石川|山中温泉(29位) 商標登録第5027415号

  • 石川|山代温泉(32位) 商標登録第5017829号

  • 和歌山|南紀白浜温泉(33位) 商標登録第5096599号

  • 福井|芦原温泉(40位) 商標登録第5361540号 ※漢字表記

  • 福井|あわら温泉(40位) 商標登録第5361541号 ※平仮名表記

  • 鳥取|三朝温泉(41位) 商標登録第5010852号

  • 群馬|四万温泉(43位) 商標登録第5404585号

  • 栃木|塩原温泉(50位) 商標登録第5067303号

  • 群馬|猿ヶ京温泉(51位) 商標登録第6542343号

  • 山口|長門湯本温泉(55位) 商標登録第5224250号

  • 福岡|原鶴温泉(69位) 商標登録第5254270号

  • 神奈川|湯河原温泉(70位) 商標登録第5013723号

  • 静岡|伊東温泉(70位) 商標登録第5160733号

  • 滋賀|雄琴温泉(79位) 商標登録第5034857号

  • 新潟|越後湯沢温泉(83位) 商標登録第5327846号

トップ10で登録していないのは、3位の別府八湯、6位の登別、9位の由布院でした。

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