リモートワークで生産性を高めるには?変革のアプローチ(前編)
あけましておめでとうございます。
ゴール・システム・コンサルティング&リ・デザイン研究所のたじたです。
noteを始めたばかりの私たち、今年もゆるやかに記事を書いていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、2021年が始まって早々に11都府県に緊急事態宣言発令ということで、弊社も全面的なリモートワークを再開しております。
前回のnoteは「リモートワークで生産性どうなった?…私たちの考え」というタイトルで書きました。リモートワークでは1人作業が捗りやすくなりました。その一方で、チームでの仕事が難しくなった結果として「組織全体の生産性は下がっているのではないか」という私たちの考えをお伝えする内容でした。
今回のnoteでは、リモートワークによる生産性悪化を食い止め、リモートワークでも成果が出せる組織に変わるためには、どのような変革のアプローチが必要かを以下の順番で考えていきます。
1 チームがアウトプットを出していくメカニズムを知る
2 リモートワークになったことで、何が失われたのかを知る
3 リモートワークでのよい働き方のための変革のアプローチ
1 チームがアウトプットを出していくメカニズムを知る
前回もとりあげましたが、生産性とは「アウトプット(できたもの)/インプット(投入した資源)」を意味します。チームが課せられたアウトプットを出せない状態を「生産性が良くない」と定義できます。
では、チームのアウトプットはどのように作られるのか?を考えると、下図のようになっているはずです。
リーダーは、メンバーに仕事の依頼(インプット)をします。メンバーは、依頼された仕事をどう進めれば良いかを考え、作業(プロセス)を進めます。こうしてできあがった成果物(アウトプット)を、メンバーはリーダーに提出します。こうしたリーダーとメンバー間の仕事のやりとりの積み重ねが、チームとしてのアウトプットとなるのです。
リーダーとメンバー間の仕事のやりとりの流れが悪くなってしまうと、チームとしてのアウトプットがスムーズに出せなくなります。つまり、生産性が悪化するという状態を作り出してしまうのです。
リモートワークでは、対面と比べコミュニケーションの質が悪くなり、成果が出づらいのではないかと、私たちは考えています。
そこで、私たちは、リモート環境下で仕事の進め方に悩んでいるチームのマネージャーやメンバーから長時間の聞き取りを行い、共通する傾向を探しました。それが、この図に描いた悪循環です。
多くのリーダーはとても忙しいこともあり、曖昧で不明瞭な業務指示を部下に与えます。受け取った部下も「ちょっとよくわからないな?」と思いつつ、細かくリーダーに聞くこともできないまま、想像力を働かせて自分なりに作業を進めます。結果的に、上司が期待するのとは異なるアウトプットができあがって、手戻りになってしまいます。
こんなサイクルに陥ってしまうと、チームの生産性はあがりませんし、リーダーもメンバーもそれぞれに疲弊していく悪循環にはまってしまいます。皆さんもこのような経験はありませんか?
昨年の春に緊急事態宣言が発出されたことで、急激にリモートワークに移行したことによる歪みが、このようなことをもたらしたと考えられます。次回はリモートワークになったことで何が失われたのかを理解した上で、変革に向けたアプローチを考えていきたいと思います。
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